Galaxy S20シリーズは、グローバルではS20、S20+、S20 Ultraの3モデルが用意されていました。日本ではNTTドコモとauからS20とS20+は発売されたものの、S20 Ultraは見送られていました。最上位モデルが日本に登場しないということになり、個人的にも残念に感じていたところです。

ところが、auが「Galaxy S20 Ultra」を投入することになりました。ここでは、Galaxy S20シリーズ最上位モデルを中心に実力を検証していきます。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    Galaxy S20・S20+・S20 Ultraの3モデルを比較します

大きく重いけど、Galaxy S20シリーズの最上位「Galaxy S20 Ultra」

Galaxy S20シリーズは、前述の通り日本ではドコモとauの2社から、2モデルがそれぞれ登場しています。スペックはもちろん共通ですが、一部カラーに違いがあります。S20 5G(ドコモ版SC-51A、au版SCG01)はコスミックグレー、クラウドホワイト、クラウドブルーの3色。S20+ 5Gは、ドコモ版SC-52Aがコスミックグレー、au版SCG02はコスミックグレーとクラウドブルーです。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    Galaxy S20、S20+、S20 Ultra。いずれもau版です

auのラインナップに、Galaxy S20 Ultra 5GとしてSCG03が追加されます。auはこのところ、折りたたみ型スマートフォンのGalaxy Z Flipを国内で唯一投入するなど、Galaxyに力を入れています。今回のS20 Ultraも、国内唯一の投入となりました。

日本発売したZ Flipはほぼグローバル版ということで、裏面にauロゴがなかったり、おサイフケータイ非対応だったりします。今回のS20 Ultraも同じ形態ですが、いずれにしても、Galaxy S20シリーズの最上位機種が国内で発売されないという事態は避けられました。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    国内版は背面にauロゴ、左端にFeliCaロゴがあるのですが、右端のS20 Ultraにはいずれもありません

さて、まずはそれぞれのスペック比較をしてみましょう。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

カメラを除くと、基本的なスペックは同等です。大きな違いは画面サイズで、S20、S20+、S20 Ultraと本体サイズが大きくなりバッテリー容量も増えます。特にS20 UltraはS20+比でも一回り大きく、200gを超えたヘビーなボディです。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    ディスプレイサイズの大型化に伴ってボディも大型化。当然、画面内の表示範囲もやや大きくなっています

  • Galaxy S20 Ultra

    S20 Ultraを手に持ったところ。ほかの2モデルに比べて、似たような持ち方をしても人さし指が届いていません

  • Galaxy S20+

    S20+。これぐらいなら余裕があります

  • Galaxy S20

    S20。この3台で比べるとコンパクトな印象です

S20 Ultraは大型ゆえ、ディスプレイサイズは6.9インチ、バッテリー容量も5,000mAhと、大画面・長寿命。大きさと重さは、トレードオフでもあります。ユーザーによって、どちらを取るか分かれるところでしょう。

そのほかの違いとしては、S20は5Gの通信がSub6のみ対応、S20+とS20 UltraはSub6に加えてミリ波もサポートしています。

パフォーマンスに関しては、3機種とも同じSoCを採用していることもあって、基本的には同等と見ていいでしょう。そのため、サイズ感で選ぶと良さそうです。実際、S20 Ultraは筆者のような成人男性でもやや手に余る大きさではあります。重さもあって片手操作だと苦しくなる場面も。個人的にはケースを装着してストラップをつけて首にかけることが多いのですが、さすがに200gを超えると首にずっしりきます。

一方で、コンテンツを観るといったシーンになると、途端にS20 Ultraの大画面が有利になります。数字的にはわずかですが、それでも大きくなるほど画面の見やすさは向上します。静止画も動画も、画面は大きければ大きいほどいいのです。

ブラウザでWebサイトを見るときも、SNSでテキストや動画・写真を見るときも、画面の大きさは有利。Galaxy S20シリーズはリフレッシュレートを従来の60Hzから120Hzに変更する機能を備えており、滑らかな映像再生やスクロールを実現します。とはいえ、ディスプレイの設定で最高解像度のWQHD+(3,200×1,440ドット)にすると、リフレッシュレートは60Hz止まりになるため、少し残念なところです。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    Galaxy S20シリーズは画面解像度を設定できます

ここまでで選ぶなら

というわけで、大きさと重さ、そのどちらを重視するかによって選択肢は変わってきます。「とにかくハイエンド!」という人ならGalaxy S20 Ultraで決まりです。大きさや重さ、価格は考慮してはいけません。ミリ波もサポートして、今後の高速ネットワークへの対応もバッチリです。もちろん、私も選ぶならS20 Ultraになります。

ハイパフォーマンスでカメラも高性能な一台を求めるなら、S20でしょう。S20も、一括価格が10万円を超えるハイエンド端末です(各種割り引きを除く)。比較的コンパクトで軽いので、普段の持ち歩きも軽快。5Gのミリ波には対応しませんが、当面はミリ波を体験できる環境は限定的なので、それほど問題にはなりません。

  • Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra

    大きさは大きいのですが、厚みはそれほど大きな差はありません。カメラ部の厚みが大きな違いでしょう

S20+はやや中途半端な位置づけにあります。深度測位カメラを搭載する点でS20とは異なり、ディスプレイサイズもS20よりは大きくなってミリ波にも対応していますが、これらはすべてS20 Ultraでカバー可能。どうしてもS20 Ultraを選択するのが難しい場合に、S20+となるでしょう。S20 Ultraがラインナップにないドコモのユーザーにとっては、S20かS20+の二択なのは残念です。