ケンコー・トキナーは6月18日、APS-C一眼レフ用の交換レンズ「atx-i 11-20mm F2.8 CF」を発表した。フラッグシップモデル「AT-X 11-20 F2.8 PRO DX」のリニューアルモデルで、マウントアダプター経由で各社のミラーレスで使えるようにした。デザインも一新し、高級感を高めた。キヤノンEFマウント用とニコンFマウント用を用意。希望小売価格は73,000円(税別)で、7月10日より発売する。

  • APS-C一眼レフ用の交換レンズの新版「atx-i 11-20mm F2.8 CF」

F2.8通しの超広角ズームレンズで、焦点距離11~20mm(35mm判換算18~28mm)をカバーする。ソフトウェアの改良で、ニコンFマウント用は「ニコンマウントアダプターFTZ」に、キヤノンEFマウント用は「キヤノンマウントアダプターEF-EOS-M」に対応し、それぞれミラーレスで利用できる。

  • マウントアダプター経由でニコンのZシリーズやキヤノンのEOS Mシリーズで使える

レンズ構成は12群14枚で、3枚のSDガラス(FK01×2枚、FK03×1枚)を採用し、色収差を効果的に除去する。独自のP-MO非球面レンズを前群に、ガラスモールド非球面レンズを後群に配置することで、歪曲収差や各収差も補正する。

AF駆動音は、DCモーターと原則ギアユニットを一体成型/密封構造とした「SD-M」により静粛性が高く、検出精度の高いGMRセンサーの採用によりAFスピードも高速。フォーカスリングを手前に引くだけでマニュアルフォーカスに切り替えできるワンタッチフォーカスクラッチシステムも採用している。レンズ前面にはWRコートを施し、水滴や指紋などが付いても簡単にふき取り可能。

  • フォーカスリングを手前に引くと、マニュアルフォーカスにすぐ切り替えられる

主な仕様は以下の通り。

  • 最小絞り: F22
  • 絞り羽枚数: 9枚
  • 最短撮影距離: 0.28m
  • マクロ最大倍率: 1:8.62
  • フィルターサイズ: 82mm
  • 最大径: 89mm
  • 全長: 94.3mm(キヤノン用)、91.8mm(ニコン用)
  • 重さ: 570g(キヤノン用)、555g(ニコン用)