楽天は5月13日、2020年度第1四半期の決算説明会をオンライン開催した。このなかで、MNOサービス「楽天モバイル」の加入状況や、基地局の建設状況などについて紹介した。

  • 楽天モバイル MNOサービスへのオンライン申し込みとオフライン申し込みの比率(2020年4月8日~4月30日の期間)

楽天モバイルは、2020年4月8日にMNOサービスの通信プラン「Rakuten UN-LIMIT」を正式にサービスインした。新型コロナウイルスの影響でリアル店舗が臨時休業しながらも、楽天モバイルへのオンライン申し込みは96.5%にのぼったという。楽天の三木谷浩史氏(会長兼社長)は、「楽天はインターネット企業なのでオンラインでの申し込みが非常に多かった。ダメージが最小化されたかなと」と話し、申し込みは堅調という見通しを示した。なお、具体的な加入者数は明かされなかった。

今後はeKYC(オンラインで本人確認を完結する仕組み。electronic Know Your Customer)を導入するとし、「よりスムーズにオンラインでサインアップができるようになる」(三木谷氏)とした。

基地局については、当初計画の3,432局から「建設が早まっている」と説明。現在電波を発射して運用しているもので4,738局、加えて契約が締結済みの基地局が4,555あるとし、「まもなく1万基地局になる。建設は順調に進んでいる。難しいと考えていた都市部での基地局建設が概ねうまくいった」とコメントした。この状況を受け、2021年3月には、同社の基地局のみで人口カバー率70%を達成したいと目標を語った。

  • 基地局の建設状況

  • 2021年3月には人口カバー率70%を達成したいという