国内メーカーのスマホで初めて8K動画撮影に対応

背面のメインカメラはクアッドレンズ仕様。レンズの配置は上から52mm相当の望遠、中央が19mm相当・120度の画角をカバーする超広角、ボトムが26mm相当の標準となります。標準・望遠カメラにはハイブリッド方式の手ぶれ補正が搭載されています。このほかにもToF(深度)センサーを内蔵したことにより、グーグルが提供するARCoreによって開発されたARアプリとサービスも快適に楽しめます。

  • ToFカメラを含むクアッドレンズカメラを搭載

  • フロント側のティアドロップ型ノッチには16.4MPのインカメラを搭載

  • 本体の厚さサイズは最大約8.9mm。質量は約189gに抑えています

標準と望遠レンズには約12.2MPの裏面照射積層型CMOSイメージセンサーを搭載。広角レンズは約48MPの裏面照射積層型QBCイメージセンサーとして、AQUOSのスマートフォンとして初めて8K動画撮影に対応します。国内メーカーの端末としても8K動画撮影が可能なスマホは本機が初めてです。

  • ボトム側にUSB Type-C端子を搭載

  • トップにはアナログイヤホン端子を残しています

AQUOS R5Gで撮影できる動画は4KまでがHDR対応、8KはSDRまで。8K撮影時にもマニュアル設定項目の選択は可能ですが、自動ショートムービー作成機能の「AIライブストーリー」が使えません。8K撮影時のファイル形式はH.265形式で内蔵メモリー、または外付microSDカードに記録できます。ただし8K動画は1分の長さが約600MBものファイルサイズになるため、外付microSDカードを利用する場合は書き込み速度と容量の選択にも注意が必要です。

PCを介してUSBメモリーに書き出せば、シャープのAQUOSなど8K対応のテレビの大きな画面に映して楽しめます。シャープの記者発表会に登壇した同社執行役員 通信事業本部 本部の中野吉朗氏は、CES2020で発表された8K映像編集にも対応するハイパフォーマンスなDynabookのコンシューマー向けノートPCを、グループ会社であるDynabookが開発中であることにも触れつつ、シャープの8Kエコシステムの中に位置付けられる8K対応動画カメラとしてもAQUOS R5Gが重要な位置付けの製品であることをアピールしました。

  • 超広角レンズによる「8Kワイドカメラ」が高精細な8K動画撮影に対応します

  • 8K動画撮影時も4K/2Kの場合と同様にマニュアルによる詳細設定が可能

  • 8Kワイドカメラで撮影した動画の被写体をAI解析により追跡。ハイライトシーンにクローズアップする「8Kフォーカス再生」に対応します

  • 被写体として2人以上の人物などが映り込んでいる場合、被写体8Kフォーカス再生は画面をタップした箇所にズームします

シャープの小林氏は5Gに対応するAQUOS R5Gの通信性能を活かすことにより、1分の8K動画が約6秒でクラウドにアップロードできるとしながら、スマホで撮影した8K動画はPCに保存するだけでなく、クラウドサービスにアップロードする使い方もあると説明しています。そのうえで「8Kと5GをリードするAQUOSのスマートフォンが、これからのビジュアルコミュニケーションをリードしていきたい」と意気込みを語っていました。

  • Dynabookが開発中の8K動画編集に対応するハイパフォーマンスなPCと組み合わせた8Kクリエーションのエコシステムをシャープのグループ全体のアセットにより提案しています