シャープは2月17日、第5世代移動通信システム「5G」に対応した、同社初のモバイルルーターを発表した。2020年春の5G商用サービス開始に合わせて発売される予定で、価格や具体的な発売日は未定。

  • 新製品「5Gモバイルルーター」。製品名称として「5Gモバイルルーター」という名称が名付けられている

  • 5Gスマホ「AQUOS R5G」(右)も同時発表された

今回発表された5Gモバイルルーターは、約15㎝長さの長方形で、重さも280gと一般的なLTEモバイルルータよりは大ぶりだ。しかしそのポテンシャルは高く、5Gのほか有線LAN / Wi-Fi 6 / USB 3.0の3つの通信機能を備え、すべてを同時に使うことができる。

5Gの電波帯のうち、6GHz未満のSub6帯と、28GHz帯などの高周波帯(ミリ波)の両方に対応。モバイル通信用のアンテナは3基を内蔵し、5G通信時で受信最大約4Gbps、送信最大約0.8Gbpsの超高速通信を見込んでいる。

有線LANポートでは、マルチギガビットと呼ばれる2.5ギガビット対応の有線LANポートを備える。また、無線LANの規格はIEEE802.11a / b / g / n / ac / axとなり、最新のWi-Fi 6(11ax)に対応することも特徴だ。同時接続可能台数は、最大16台。セキュリティはWPS3やステルスSSIDなど。

本体前面には約2.4インチのQVGA(320×240ドット)液晶を用意し、操作内容や通信状況がわかるようになっている。本体サイズは約157×84×16.1mm。バッテリー容量は約4,000mAh。同社では、その用途から少人数のワークスペースなど、主に仕事で使うことを想定している。

  • 5Gモバイルルーター。やや大ぶりで厚みみあるが、十分持ち運びできるサイズと重さ

  • 本体側面にインタフェース類が集まっている。ギガビットはマルチギガビット(2.5GbE)に対応し、USB 3.0 Type-Cポートも備える