通信関連の業界団体GSMAは、2020年2月24日~27日の期間にスペイン・バルセロナで開催される世界最大の携帯見本市「MWC Barcelona 2020」(MWC)にて、武漢市のある中国・湖北省からの参加者を入場禁止とすることを明らかにした。

  • MWC Barcelona 2019

これまでMWC 2020では、新型コロナウイルスへの予防として出入り口やトイレ、手すりなどタッチポイントの消毒の徹底や、スタッフへの衛生に関するトレーニングの実施、参加者への「握手禁止ポリシー」(no-handshake policy)の推奨といった対策を発表してきた。

これに加え、2月9日(ロンドン時間)に、「湖北省からの参加者の入場禁止」「中国に渡航したことのある旅行者は、イベント前の14日間は中国外にいたという証明(パスポートや健康診断書など)」「温度スクリーニングの実施」「(参加者に対し)感染者と接触していない自己証明」などの措置を追加する。

同イベントでは例年、多くのメーカーがスマートフォンやタブレット、PCといった通信関連の新製品を発表したり、先行展示したりしている。しかし2020年は新型コロナウイルスの影響から、エリクソンやZTE、LG Electronics、NVIDIAなど、毎年大規模なブースを展開する大手企業が相次いで出展の中止を表明している。