マウスコンピューターは2月4日、開発中の文教向けタブレットPC「MousePro P101A」を公開した。価格や発売日は未定だが、フォームファクタや内部スペックまで細かく紹介している。外観はキャリーハンドルを兼ねる180度回転式の一体型スタンドが特徴で、10.1型タッチ画面のタブレットとしても、ノートPCとしても使用できる。

  • 開発中の文教向けPC「MousePro P101A」

  • セットのキーボードカバーと組み合わせてノートPCとしても使える

昨年文部科学省にて閣議決定された、児童生徒一人一台端末環境を整備するための教育改革「GIGAスクール構想」に準拠した新モデルとなる。学校生活の様々なシーンで使用できるよう、現場の使い勝手のニーズも踏まえたハンドル兼用スタンドが製品の個性となっているほか、本体に衝撃に強い樹脂素材を利用したり、端子露出部に保護パーツを備えたりするなど、児童が扱うことに適した頑丈さも実現している。

  • 回転しキャリーハンドルにもなる自立スタンドがユニーク。学校の教室には「手持ち」ニーズがあるようで、いままでの文教PCではわざわざ「ストラップ」を後付けしたりする学校があったという話も

MousePro P101A(開発中)の主なスペックは、OSにWindows 10 Pro 64ビット、CPUにIntel Celeron N4100、メモリ4GB、ストレージ64GB(eMMC)。画面は10.1型グレア液晶で、10点マルチタッチ対応、MPP準拠ペンにオプション対応。無線機能はIEEE 802.11 ac/ a/ b/ g/ n(最大433Mbps)+Bluetooth 5モジュール内蔵。バッテリ駆動時間は約10.5時間。

また電源など動作状況をあらわすインジケータ類は本体背面に配置してあり、教室利用時に教師から各端末の動作状態が確認できるよう工夫した。インタフェースは本体側面の保護カバー内に集約し、USB 2.0(micro-B)、micro HDMI、micro SD、USB 3.0(Type-C)、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子を搭載。耐久性については防塵・防滴仕様がIP54(防塵型・飛沫に対する保護)、耐衝撃性が76cm落下(MIL規格準拠テスト)をクリア。

  • 背面に配置した電源やWi-Fiのインジケータはピクトグラムも添えて判別しやすくしている

  • インタフェース類は側面に集約されカバーで保護されている

ノートPCとして使用する際のキーボードはカバー兼用の着脱タイプで、本体サイズはタブレット時で274.0×199.7×12.3mm(突起部含まず)、キーボードカバー込みのサイズで274.0×206.0×18.9mm(突起部含まず)。重量はタブレット時で約980g、キーボードカバー込みで約1.24kg。

  • キーボードはカバー兼用の着脱タイプ

なおMousePro P101Aは、本日2月4日から開催される「マイクロソフト教育サミット “世界標準で学ぶ”MSソリューションで取り組むGIGAスクール対策サミット」にて、開発中の実機を展示している。