Googleは2月4日、同社のスマートフォン「Google Pixel 4」向けにMotion Sense機能をリリースした。同日から順次提供開始する。

  • Google Pixel 4

Pixel 4は、上ベゼルにモーション認識センサー「Soli」を搭載し、スマートフォン近くの動きを認識するMotion Sense機能が利用できる。

Motion Senseはレーダーを使ったセンシング機能で、海外版のPixel 4では顔認証やジェスチャ操作などに活用されている。日本版Pixel 4でも技術自体は搭載しているが、Soliで使っている60GHz帯のレーダーは、日本でセンサー利用が想定されておらず技適が取得できなかったため、日本版ではMotion Sense機能が利用できない状態だった。なお、Pixel 4の国内発表時には「2020年春頃」の提供開始が予定されていた。

SoliはGoogleの新技術開発チームAdvanced Technology and Projects(ATAP)で、5年前から開発が手掛けられていたという。Pixel 4ではSoliから常時発せられている無線波を手の動きに当て、その反射を受けて動きを認識する。

  • 設定でMotion Senseが有効化できる

Motion Sense機能が提供されることで、Pixel 4シリーズでは手を動かすジェスチャ操作で楽曲の送り操作、アラームのスヌーズ、着信音のサイレント化などが行えるようになる。また、顔認証によるアンロックも、端末に手を伸ばす動作をSoliが認識することで、これまでより高速化。「瞬時にアンロックできる」という。

センシングデータはオンデバイスで処理され、同社のクラウドに上がることはない。セキュリティ面に配慮するほか、遅延も少なく済む。また、省電力の面でも効果があり、Motion Senseオンとオフで消費電力に「ほとんど差はない」とのこと。

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Motion Sense機能を有効にするには、ソフトウェアを最新版にアップデートした状態で、端末の設定画面からシステムを選択し、「Motion Sense」の設定をオンにする。

合わせて、Pixel 4向けのGoogleアシスタントもバージョンアップする。新しいGoogleアシスタントはPixel 4のOSやアプリとこれまで以上に統合され、例えば「アラームをセットして」や「YouTubeを再生して」といった操作の結果が、より高速にレスポンスされる。