給水と充電の使い勝手がよくなった

ブラーバ ジェット250とのもう1つの大きな違いは、水をセットするタンクです。本体とタンクが一体型で、水道の蛇口下に直接差し出して給水するブラーバ ジェット250に対して、m6では水タンクを完全に取り外して給水できます。タンク容量も約150mlから450mlに大型化し、給水の面でもより広範囲の掃除に対応します。お手入れもしやすく、この進化はうれしい限りです。

  • ブラーバ ジェット m6

    水を入れておくタンクは、本体上のフタを開けた下にあり、取り外しが可能に。容量も従来モデルの3倍になっています

  • ブラーバ ジェット m6

    タンクを取り出して給水場に持っていけるのはかなりのメリット。残った水も捨てやすいのもうれしいところ

m6では充電方法も変わりました。本体からバッテリーを取り外して充電する仕組みだったブラーバ ジェット250に対して、m6はルンバと同じようにホームベース(充電台)で充電します。m6が自らホームベースに戻って自動充電し、運転中にバッテリーが切れそうになった場合も、ホームベースで一度充電してから掃除を再開してくれるので、とても便利です。充電の手間がない反面、本体を放置しがちになるかもしれません。個人的には、クリーニングパッドの交換や給排水といったお手入れを忘れることがあり、この点は一長一短です(筆者個人の問題という見方もありますが……)。

  • ブラーバ ジェット m6

    ルンバと同じように、m6が自らホームベースに戻って充電

m6本体のクリーニングパッドと触れるホームベースのプレート部分は、分離して水洗いできる設計。このプレートがあるおかげで、充電中も汚れたクリーニングパッドが床に触れないのは気が利いています。

  • ブラーバ ジェット m6

    ホームベースの下にはプレートがあり、充電中にm6のクリーニングパッドが床に直接触れるのを防ぎます。プレートはホームベースから取り外せて、水洗いできるのも秀逸

クリーニングパッドのサイズ以外の仕様は、ブラーバ ジェット250とほとんど同じです。クリーニングパッドは「使い捨てタイプ」と「洗って繰り返し使えるタイプ」の2種類が用意され、加えてそれぞれに「水拭き用」と「から拭き用」があって、計4種類を使い分けられます。m6にクリーニングパッドを取り付けると、クリーニングパッドの裏側にある小さな穴をm6本体側で認識し、自動的にパッドの種類を判断。各パッドに応じたモードを選択して動作する仕組みもそのままです。

  • ブラーバ ジェット m6
  • ブラーバ ジェット m6

    パッドは4種類。右側の白いパッドが使い捨て用、左側の黒いパッドが繰り返し用です。2タイプそれぞれに、乾拭き用(上側)と水拭き用(下側)があります

  • ブラーバ ジェット m6

    各パッドの取り付け部分には穴があり、m6本体にセットするとこの穴を読み取って、自動的に動作モードを選択してくれる仕組み

ランニングコストは?

ランニングコストも気になりますね。クリーニングパッドのお手入れは、使い捨てタイプなら本体前面のボタンを押してそのままゴミ箱に捨てるだけですが、価格は7枚で950円。1枚あたり約135円の計算です。

一方、繰り返し使えるタイプは、各種2枚で3,240円。軽く水洗いして干したあと、50回程度は繰り返し使えます。単純計算で1回の床掃除あたり32.4円です。毎回手洗いするのはそれなりの手間なので、手軽さを思うと使い捨てタイプを選びたいところですが、価格面で少し迷うのが正直なところ。ここは人によって選択が分かれるでしょう。

  • ブラーバ ジェット m6

    使用後は、本体前面のボタンを押すとクリーニングパッドが外れます。手を汚さずにワンタッチで取り外せます