アユートは、Astell&Kernのポータブルオーディオプレーヤー「SA700」を12月13日に発売する。価格はオープンで、直販価格は税込169,980円。カラーはOnyx Black(OB)、Stainless Steel(SS)の2色。「秋のヘッドフォン祭2019」で初披露し、「12月発売予定」と告知していたが、正式な発売日と価格が決まった。

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    Astell&Kern「SA700」が12月13日発売に決定

SA700は、Astell&Kernが2012年に初のハイレゾプレーヤー「AK100」を発売してから7年を迎えたことをきっかけに企画された。「Past Meets Present」というスローガンの下で「ブランドヘリテージを再解釈」し、AK100と同じ第一世代モデル「AK120」(2012年発売)のハードウェア構成や、デザイン面の象徴的な部分を取り入れ、「過去のレトロなエッセンスと現在の先端技術が最適なバランスで調和した」と説明している。

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    Astell&Kern「SA700」(Onyx Black)

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    Astell&Kern「SA700」(Stainless Steel)

具体的には、旭化成エレクトロニクスのDAC「AK4492ECB」をデュアルで搭載し、PCM 384kHz/32bit、DSD 256のネイティブ再生に対応。再生できるファイル形式はWAV、FLAC、MP3、WMA、OGG、APE、Apple Lossless、AIFF、DFF、DSF。

ヘッドフォン出力は3.5mmステレオミニのアンバランスに加え、高音質な2.5mm 4極のバランス出力も搭載。サイドのボリュームホイールは、デザインのアクセントとして弦楽器のブリッジをモチーフとしたホイールプロテクターと、インテリジェントLEDを備える。このLEDは再生中の曲のビット深度で発光色がレッド・グリーン・ブルー・パープルに変化するほか、ボリュームに応じて150段階で彩度が変わる。反対側の側面には、再生/一時停止ボタンと曲送りボタン、曲戻しボタンを備える。

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    ボリュームのインテリジェントLEDは、再生中の曲のビット深度で発光色がレッド・グリーン・ブルー・パープルに変化。ボリュームに応じて150段階で彩度が変わる

CPUはクアッドコアのものを搭載。内蔵ストレージは128GBで、microSDカードスロットも1基搭載し、最大1TBまでのmicroSDカードが利用できる。メモリーカードスロットにはスライドカバーを備える。インターフェイスはUSB Type-C。

4.1型/1,280×720ドットのタッチディスプレイを備え、「Modern Red」と名付けられた新しいGUIで楽曲再生操作などが行える。「Modern Red」は第3世代UIの利便性を維持しつつ、第1世代の感性を融合させたというもの。テーマの設定変更も可能で、既存製品をベースにした「Classic Gold」も選べる。

本体の素材には、耐腐食性と耐久性のあるステンレススチールを使用。これまではフラッグシップモデルにのみ採用してきたが、「SA700では完璧なサウンドを提供するため、Stainless Steelを特別に使用した」という。本体サイズは約116×59×16.5mm(縦×横×厚さ)、重さは約303g。

なお、発売を前に最新のファームウェアVer.1.07を提供開始。システム安定性の向上が図られており、アユートは「購入後に最新ファームウェアへアップデートして使用してほしい」としている。

このほか、別売オプションの専用本革ケース「SA700 Case」を、12月13日にSA700と同時発売する。価格はオープンで、直販価格は税込19,980円。カラーはネオブラック、ポピーレッド、ビリジアングリーンの3色。

カラーバリエーションによって素材に違いがあり、ネオブラックはオニキスブラックカラーのバックプレートを備え、NUOVA ALBORA製トスカーナレザーを使用。ポピーレッドはステンレススチールカラーのバックプレートと、BADALASSI CARLO製ベジタブルタンニングなめしのプエブロ革を組み合わせた。ビリジアングリーンは、ステンレススチールカラーのバックプレートにCONCERIA WALPIERのカンザスレザーを合わせている。

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    専用本革ケース「SA700 Case」。ネオブラックのバックプレートはオニキスブラックカラー(左)、ポピーレッドはステンレススチールカラーのバックプレートを備える(右)