2019年9月12日から15日まで開催された「東京ゲームショウ2019(TGS)」。新作ゲームの試遊やeスポーツイベントなど、かなりの活況ぶりを見せていた。だが、TGSの見どころはそれだけではない。PCメーカーや周辺機器メーカー、ゲーミングチェアメーカーなど、さまざまな関連企業もブースを出展。昨今のeスポーツの盛り上がりが追い風となっているのだろう。広いスペースを確保していただけでなく、ブースに施した豪華な装飾と、麗しいコンパニオンさんたちがまぶしかった。
なかでも目を引いたのがゲーミングチェアだ。PCメーカーのコスプレイヤーさんにも目を奪われたが、会場内に多くのチェアが展示されていたことにも驚かされた。そこで今回は、TGSで気になったゲーミングチェアをいくつか紹介しよう。
まずは「デスク秘密基地化計画」がコンセプトのゲーミング家具ブランド、Bauhutte(バウヒュッテ)から。自宅のゲーム環境について、デスクからイス、テレビ台、チェアマット、さらには「ダメ着」と呼ばれる部屋着にゲーミングメガネまで幅広く展開しており、TGSでもさまざまなカテゴリーのアイテムを展示していた。
そのブースで気になるゲーミングチェアを発見。「GAMING SOFA CHAIR」と呼ばれるチェアだ。その名の通り、まるでソファのようなふかふかさ。リビングに置かれていても違和感のないようなデザインが、ゲーミングチェアらしからぬ印象を与える。ドライビングシートのようにガッチリ体を固定できるタイプも捨てがたいが、ソファのような同製品は、よりカジュアルに部屋に配置できそうだ。
さらに、座面のクッションは取り外せるようになっており、クッション性が落ちてきたら座面部分だけ購入できるように設計されている点も画期的。やはり、ゲームをしながら数時間座り続けることも珍しくないチェアは、どんなにいいモデルでも、2〜3年でへたってしまうという。一般的なチェアであれば、その都度買い替える必要があるわけだが、同製品は座面部分のみを取り替えれば済むわけだ。
今回は参考展示だったが、2019年末の発売を予定しているとのこと。
AKRacingのブースに足を踏み入れると、広々としたスペースにゲーミングチェアがズラリ。なんと、現行モデルを全カラー展示していたのだという。先日発売されて話題になった「ワンピ―スコラボモデル」も、ルフィ、ゾロ、サンジ、ナミ、チョッパーの5色すべて展示されていた。
ツクモのブースで見かけたのは、ミックミクなゲーミングチェアだ。これまで、PCや周辺機器などさまざまな初音ミクコラボアイテムを取り扱ってきたこともあり、「部屋丸ごと初音ミク」なカラーに統一したブースを展開していた。
展示されていたゲーミングマウスパッドやノートパソコン、ゲーミングヘッドセット、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、PCケース、ケースファン、ゲーミングチェア、液晶ディスプレイ、スピーカーは、どれもミク仕様のデザイン。まだ発売していない参考展示も含まれていたが、ゲーミングチェアに関しては展示されていたものがほぼ最終形で、年内に発売する予定だという。
そのほか、「DetonatioN Gaming」「忍ism Gaming」「Rush Gaming」といったプロゲーミングチームとのコラボレーションモデルを展示していたDXRacerや、ゲーミングチェアに参入したばかりのMSIなど、あちらこちらにゲーミングチェアを展示している企業を見かけた今年のTGS。続々と魅力的なモデルが登場しており、ユーザー側もゲームを快適にプレイするための環境づくりに力が入りそうだ。