選べるストリーミングの品質は3段階

アプリの「設定」メニューは、所在が少し入り組んでいます。モバイルアプリ、PCともに、画面右上に表示されるアカウントのアイコンを選択した後のメニュー内にあります。

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    YouTube Musicの「設定」メニューは、少し入り組んだところにあります

再生時の音質は設定メニューから選択できます。モバイルネットワークとWi-Fiのそれぞれが選択可能になっていて、音質設定は低音質(48kbps/AAC)、標準(128kbps/AAC)、高音質(256kbps/AAC)の3段階。例えばWi-Fi接続時には高音質を、屋外でモバイルネットワークにつないで流し聴きするときには低音質を選ぶとよいでしょう。

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  • 設定メニューから音質を選びます(3段階)。Wi-Fi接続、モバイルネットワーク接続のそれぞれで、クオリティを決め打ちしておけます

ストリーミング再生はWi-Fi接続時のみに限定して、データ消費量を節約することもできます。また、ライブラリのオフラインコンテンツとして保存するものについては、音質と画質を選べるほか、先に触れたオフラインミックスの設定もこちらにあります。

楽曲レコメンデーションのチューニングに関わるところでは、設定の中に好きなアーティストを選ぶメニューもあります。ずらりと並ぶアーティストの画像アイコンをタップしてお気に入り登録していくのですが、その数が多いうえに、マイナーなアーティストがそもそも選択肢になかったりします。このアーティストをいつもレコメンドに加えておきたい……という場合に活用するぐらいの感覚でちょうどよいと思います。

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  • ユーザーの好みのアーティストを設定しておくと、レコメンデーションの精度が高くなります

音質を好みに合わせてカスタマイズができるイコライザーが便利

設定メニューの中に、「イコライザー」が設けられていることに注目しましょう。この機能は、YouTube Musicアプリのもっとわかりやすい位置に、ユーザーが見つけやすいように表示するべきと思うほど充実しています。

イコライザーでは、5つの帯域ごとに音のバランスをチューニングしたプリセットが11種類あり、聴く音楽に合わせて選べます。イコライザーの値を自由に設定したユーザーのカスタム値も1つ保存できます。イヤホン接続時は低域強調、サラウンドサウンドの強弱のバランスも変えられるので、かなり楽しめます。

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  • 充実のイコライザー機能。再生時に好みの音質にカスタマイズができます

YouTube Musicの標準の音質は、全体にあっさりとした味付けになっています。フラットバランスなので、そのまま聴いてもどんな音楽にもマッチしますが、例えば「クラシックのバイオリンは高域をもっと伸びやかに響かせたい」「ヒップホップの重低音をガツンと響かせたい」という、わがままな期待にも柔軟に答えてくれるイコライザー機能です。

Google Homeスピーカーで無料プランが利用可能

もし自宅にGoogle Homeスピーカー、またはGoogle Nest Hubがあれば、YouTube Musicのストリーミング再生が楽しめるのでおすすめです(無料・有料どちらのプランでも)。無料プランの場合は、音声コマンドでリクエストしたアーティストや楽曲と、その後は雰囲気のよく似た曲をピックアップしてシャッフル再生します。好みのアーティストに絞りこんだプレイリスト、アルバム再生をGoogle Homeスピーカーでも楽しみたいなら、有料版のプレミアムサービスを契約したほうがよいでしょう。

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    Google Homeシリーズのスマートスピーカーを使って、無料のYouTube Musicのシャッフル再生をBGM的に楽しめます

なおGoogle Homeスピーカーは現在、Googleアシスタントの設定メニューからデフォルトで使う音楽配信サービスとしてYouTube Music、Google Play Music、Spotifyなどが選べるようになっています。

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    Googleアシスタントから、Google Homeスピーカーのデフォルトとする音楽配信サービスを選択できます

Android以外の環境でもベストな環境で楽しめる

YouTubeとYouTube Musicが密接に連携しているので、アップロードされた動画も通じて新鮮な発見を数多く得られるところが、他の音楽配信サービスにない大きな魅力だと思います。筆者もYouTube Musicを使いはじめてから、好きなアーティストの思わぬ音源やライブパフォーマンスと出会うことができて、とても満足しています。

YouTube Music Premiumに登録するとミュージックビデオのオフライン再生もできるので、仕事に出かける電車の移動時間を有意義に過ごせています。ミュージックビデオを見て、改めて好きになった曲やアーティストも次々に増えています。

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    YouTube Music Premiumは、ミュージックビデオのオフライン視聴にも対応しています

さて、YouTube Musicは、モバイルアプリとPCのユーザーインタフェースをほぼ同じくそろえているので、Android中心の環境でなくてもベストな環境で楽しめます。色んな音楽との出会いを自由に広げて深めてほしいという、グーグルのオープンなマインドが伝わってくる音楽配信サービスといえるのではないでしょうか。

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