LINE Pay×メルペイ×NTTドコモ

国内での登録者数が約3,600万人まで増加したモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」についても、アップデートが報告されました。長福久弘氏(LINE Pay 取締役 COO)が最初に紹介したのは、VISA・オリコとの提携。高還元のVisaクレジットカード「LINE Pay Visaクレジットカード」が発行可能になりました。2020年東京オリンピックのスペシャルエディションも用意されています(VISAは2020年東京オリンピックのワールドワイドオリンピックパートナー)。

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    長福久弘氏(LINE Pay 取締役 COO)

LINE Pay、メルペイ、NTTドコモの3社連携も発表されました。モバイルペイメントにおける加盟店アライアンス「Mobile Payment Alliance(MoPA)」を通じて、国内のキャッシュレスの普及促進を目指していくとしています。

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    LINE Pay、メルペイ、NTTドコモはMobile Payment Allianceでキャッシュレス化を促進

金融が変わる、LINEが変える

Financial Platformセッションに登壇したのは、出澤剛氏。LINE Financialと野村ホールディングスの合弁会社であるLINE証券では、LINE上で展開する「LINE証券」を2019年秋から提供すると発表しました。厳選した日本のリーディング企業100社の株式を、1株につき最低で150円程度から平均で3,000円程度で購入できる内容です。

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    フィンテック分野でも「金融が変わる。LINEが変える。」というキャッチで新たなサービスを訴求

出澤氏は「シンプルで直感的な操作が可能なUI・UXにより、投資未経験者や投資初心者のみならず、投資経験者を含むすべての消費者に簡単にご利用いただける」とします。平日21時までリアルタイムで売買が可能としており、ビジネスパーソンの利用も想定しています。

先述のLINE Scoreを活用して、2019年夏には個人向け無担保ローンサービス「LINE Pocket Money」を開始します。ユーザーのスコアに応じて、最適な貸付利率(年率)と利用可能額が決定される仕組み。申し込み、借り入れ、返済までのフローが、アプリ上から即日可能となるサービスモデルを予定しています。

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    個人向け無担保ローンサービス「LINE Pocket Money」

飲食店がより便利に

LINEのコマースプラットフォームについて説明したのは藤井英雄氏(LINE 執行役員 O2O/コマース事業統括)。提供中の「LINEショッピング」「LINEデリマ」「LINEトラベル」がアップデートされます。

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    藤井英雄氏(LINE 執行役員 O2O/コマース事業統括)

LINEトラベルでは6月27日から「おでかけNOW」を提供開始。これはLINEトラベル内で利用できる検索サービスで、今いる場所に応じて、近くの飲食店やイベント、アクティビティの検索、事前予約を行えます。グルメサイト「OZmall」や「一休.comレストラン」、レジャー総合情報サイト「asoview!(アソビュー)」、「Walker plus」など、複数のグルメ予約、アクティビティ予約サイトと提携しています。

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    おでかけNOW

LINEデリマには6月27日から、テイクアウトサービス「LINEポケオ」を追加しました。お店検索・注文・事前決済まで、LINEだけで完結できるという内容。

これまでのプレサービスでは、ガスト、バーミヤン、ジョナサン、松屋、松のや・松乃家・チキン亭に対応してきましたが、新たに中小規模飲食店での対応も開始。テイクアウトシステムを構築しなくても、簡単にテイクアウトサービスを開始できるオーダーシステム「LINEポケオ for biz」の申込受付を開始しています。

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    パートナー企業とともにテイクアウトサービス「LINEポケオ」を展開

なお、松屋の「牛丼並盛り」やジョナサンの「和風てりたまハンバーグ」など、一部メニューが100円で楽しめるキャンペーン「100円ポケオごはん」も、6月27日から期間限定で開催中です。

動画広告やチラシが出るように

2018年末から、LINEのトークリスト最上部に天気やニュース、災害情報などのコンテンツや広告が表示されるようになりました。池端由基氏(LINE 執行役員 広告ビジネス事業担当)はこのスペースに、新たに動画を配信する予定であると発表しました。リリースは2019年秋の予定です。

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    池端由基氏(LINE 執行役員 広告ビジネス事業担当)

トークリストに表示されたバナーをタップすると、画面が拡大して動画で表現されたリッチなコンテンツが再生される仕組み。池端氏は「これまで自宅などで目にしていたTVCMや新商品のリリース情報などを、LINEの中で逃さず視聴できるようになります」と説明します。

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    広告効果について説明

LINEでは、LINEアプリや各種ファミリーサービス内で配信する広告のパーソナライズで活用しているデータを、外部サービスでの広告配信にも使えるようしていきたい考え。さらに、外部サービスにおける閲覧・行動履歴データをLINEにフィードバックして、相互に好循環を生み出すことも想定しています。この「LINE Ads Platform for Publisher」は2019年夏に向けて準備中とのこと。

このほか、チラシやDM(ダイレクトメール)をユーザーに配信する「LINEチラシ」を、2019年10月に開始します。配信されたチラシやDMは、LINEのタイムラインやスマートチャネル、LINEウォレットから開く「LINEチラシ」の画面などで確認できるようになります。具体例としては、LINE Beaconを活用し、実際に店舗を訪れたタイミングで、その店舗が実施しているお得な情報のリマインドを受け取れるとのことでした。

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    LINEチラシ