Alexa搭載の自走式ロボット「Temi」
地元ニューヨークのスタートアップ、Temiは、音声アシスタントのAmazon Alexaに対応したパーソナル・ロボット「Temi」を6月に2,000ドル(約21万円)で発売します。
Temiはユーザーの通信コミュニケーションやエンターテインメントをサポートする、コンシューマー向けロボットです。本体の底面に搭載されたホイールによって最高時速3kmで走行します。タブレットのような10.1型のディスプレイに情報を表示したり、タッチ操作で本体をコントロールできます。
本体にはマイクが内蔵されていて、Alexaに音声コマンドを入力して操作することも可能です。ビデオ通話やAlexaでつながっているスマートホーム、IoT機器のコントロールができるところなどは、Amazon Alexaを搭載するスマートディスプレイ「Echo Show」の使い勝手とよく似ていると思いました。
ディスプレイ部分に備える3つのカメラと深度カメラ、ならびにLIDARセンサーなど、合計16個のセンサーによってTemiが活動する室内をマッピングして、障害物や家の中を歩く人間を避けながら走行します。これが、Temiが独自に名付けた「ROBOXナビゲーションシステム」です。
腕は付いていないので重い物を運んだりすることはできませんが、本体にはスピーカーが内蔵されているので、ディスプレイで動画や音楽を再生してエンターテインメントプレーヤーとしても使えます。1度のフル充電から連続して駆動できるのは8時間まで。使われていない時間帯には、Temiが自分で充電スタンドに帰ってチャージする機能も搭載されています。
TemiはAmazon Alexa対応なので、実は日本語にも対応しているそうです。CE Weekに出展していた同社のスタッフは「日本でTemiを取り扱うパートナーがいる」と話していました。近く本当に実現するのでしょうか。注目です。
VRゴーグルのようで実はマッサージ機器。そしてBluetoothスピーカー
アメリカを代表するビーチリゾート、フロリダ州のマイアミからやってきたOdyssey(オデッセイ)は、多彩なスマートトイを商品展開するブランドです。
そのオデッセイが今回のCE Weekに出展した新製品「Wireless Eye Massager」は、一見するとAR/VRゴーグルのように見えますが、名前の通りマスクのように身に着けて使うマッサージ器具です。10月に99ドルで販売を予定しています。
マスクの裏側は、柔らかくシルキーな素材で覆われた小さなエアバッグになっていて、電源を入れると一定周期で伸び縮みを繰り返して目の周りに圧をかけてマッサージします。ほんのりと温かくもなるので、「飛行機での長旅にも最適」と同社のスタッフが効果をアピールしていました。筆者も体験してみましたが、これは確かに疲れ目に効果が期待できそうです。
本機には簡易なBluetoothスピーカー機能も搭載されています。スマホをペアリングして、好きな曲を聴きながらリラックスできるのだとか。スリープサイクルの計測やヘルスケアプログラムなど、複雑な機能が搭載されていないぶん、シンプルに誰でも楽しく使えそう。筆者も母へ出張のお土産に1台購入したくなりました。日本でもぜひ売ってほしい機器です。
アツイ完全ワイヤレスイヤホンがズラリ
中国の1 More、韓国のフィアトンが、完全ワイヤレスイヤホンの新製品をCE Weekに展示していました。1 Moreの完全ワイヤレスイヤホン「E1026BT-I」は、日本でもe☆イヤホンで発売されたばかりの新製品。aptX対応で本体がコンパクト。価格もリーズナブルな注目製品です。
フィアトンの「BOLT BT 700」はBA型ドライバーを採用したことや、充電ケースがイヤホンを格納した状態でワイヤレススピーカーとしても使えるというユニークな機能を搭載しています。
アメリカからは、防汗・防滴仕様やイヤーフックタイプの「Epic Air Sport」など、スポーツ仕様の完全ワイヤレスイヤホンを得意とするJLAB Audioも多彩なラインナップを紹介していました。日本にはまだ紹介されていないブランドなのだとか。アメリカでも、完全ワイヤレスイヤホンブームがますますヒートアップしているようです。