アイロボットジャパンの人気ロボット掃除機「ルンバ」シリーズが、6月8日から月額制のサブスクリプションサービス「Robot Smart Plan(ロボットスマートプラン)」で使えるようになります。

また、床拭きロボットの新モデル「ブラーバ ジェット250」と「ブラーバ390j」の2モデルも同時に発表。6月7日に発売し、公式オンラインストア価格(税別)はブラーバ ジェット250が29,880円、ブラーバ390jは39,880円になります。

  • サブスクリプションサービスRobot Smart Planに対応したルンバ3モデル。左からルンバ i7+、ルンバ 980、ルンバ 641

  • 専用洗剤が登場し、付属品がパワーアップしたブラーバシリーズの新モデル2製品。写真中央がブラーバジェット250、右奥がブラーバ390j

ルンバは本当に使えるロボット掃除機なのか?

共働き世帯が増えることで、注目されているのが「時短」や「時産」ができる家電です。なかでもロボット掃除機はボタンを押すだけで自動的にフロアを掃除する、まさに時短家電の王道になります。とはいえ、人気のロボット掃除機ルンバシリーズでも日本における普及率は約5.1%。アイロボットが提唱する「1家に1台」とはほど遠いのが現状です。

  • 日本国内におけるルンバの普及率はアップしているものの、2019年3月でも約5.1%(アイロボット調べ)。ちなみに、2019年第1四半期における国内のロボット掃除機シェアは、売り上げ数ベースだとルンバが約71%を占めています(Gfk Japan調べ)

アイロボットの調査によると「なぜルンバを購入しないのか?」という質問の回答のトップ3が「従来型の掃除機を好む」「値段が高い」「キレイ掃除できないと思う」の3つ。アイロボットジャパンでは、これらの問題のほとんどが実際にルンバを体験することで解消できる課題だとし、人気のルンバシリーズを月額1,200から利用できる月額サブスクリプションサービス「Robot Smart Plan(ロボットスマートプラン)」を発表しました。

  • ルンバを買わない理由を調査したところ、「従来型の掃除機を好む」「値段が高い」「キレイ掃除できないと思う」という理由がトップ3

サブスクリプションサービスのRobot Smart Planは、一定の月額料金を払うことで、人気のルンバシリーズを試せるサービスです。しかも、36カ月の契約期間を満了すると、所有権がユーザーに移転して正式に「自分のもの」になります。

一見すると「ルンバ製品を36回払いで分割購入する」ためのサービスにも見えますが、発表会で登壇したアイロボットジャパン 代表執行取締役員社長の挽野元氏によると、「単純な分割払いのサービスにはしたくなかった」とのこと。このため、Robot Smart Planでは、「使いにくい」と感じた場合の返品サービスや、万が一の場合の無償修理保証(※)もついています。

※:ユーザーの過失故障は有償。また、フィルターやサイドブラシ、バッテリーなどの消耗品については無償修理の範囲外。

  • アイロボットジャパン 代表執行取締役員社長の挽野元氏

ただし、1年以内の解約には違約金が発生します。アイロボットジャパンによると、これはロボット掃除機が「一定期間使用しないと使い勝手が判断しにくい家電」だからとのこと。

ロボット掃除機は床にコードが這っていたり、床の上にモノが多い部屋の掃除は苦手です。このため、今まで床の上に置いていたものを家具に収納するなど、ちょっとした工夫でルンバの便利さが飛躍的にアップします。また、フラッグシップモデルであるルンバ i7+などは「ゴミを自動回収する」という特性上、長く使用しないと便利さがわかりにくいという理由もあるそうです。

Robot Smart Planの対象となるのは3モデル。ルンバのベーシックモデルである「ルンバ 641」、2018年までのフラッグシップモデル「ルンバ 980」、そして最新機種であり現在のルンバ最上級モデルとなる「ルンバ i7+」です。

  • ルンバ 641

ルンバのスタンダードモデルである「ルンバ 641」。壁際のゴミをサイドブラシでしっかりかき出し、2本の回転ブラシで大きなゴミもかきこみ、微細なゴミもしっかり吸引する「3段階クリーニングシステム」を搭載。月額料金は1,200円(税別)。

  • ルンバ 980

2018年までのルンバシリーズのフラッグシップモデル「ルンバ 980」。カメラと複数のセンサーを駆使した「iAdapt2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載。複雑な形状の部屋や、複数にまたがる部屋も賢く掃除できます。絨毯を検知すると吸引力を上げる機能も搭載。Wi-Fi対応でスマートフォンなどからの操作も可能です。月額料金は2,800円(税別)

  • ルンバ i7+

2019年3月から登場したルンバの最上位機種「ルンバ i7+」。家の間取りを学習する機能があり、「台所」「寝室」など掃除する場所を指定することもできます。特徴的なのが、充電台にゴミ回収機能を加えた「クリーンベース」。ルンバ内部のゴミを自動的に回収するので、数週間以上、ゴミ捨ての必要がありません。もちろんWi-Fi機能も搭載。月額料金は3,800円(税別)