シャープは5月28日、プラズマクラスター除菌脱臭機「DY-S01」を発表しました。発売は6月13日。価格はオープンで、推定市場価格は45,000円前後(税別)。

  • プラズマクラスター除菌脱臭機「DY-S01」

  • スタイリッシュな円柱形のデザインで、シャープの空気清浄機との違いをアピールします

一般的に空気清浄機は、ホコリや花粉といった空気の汚れに対して総合的にアプローチするもので、リビングなどに据え置くことが多いと思います。一方で除菌脱臭機は、ニオイや菌に悩んでいる人にオススメ。犬や猫といったペットを室内で飼っている家庭、自宅でタバコを吸う人がいる家庭では、除菌脱臭機がとても有効に働くでしょう。シャープいわく、据え置きではなく、たとえばニオイが出やすい料理中はキッチンで使って、食事中はリビングに置くなど、さまざまなところへ持ち運んで使うことが想定されているそうです。

DY-S01は、高濃度なイオンを放出できる「第10世代プラズマクラスターイオン発生ユニット」を搭載。1立方センチメートルあたり50,000個のプラズマクラスターイオンを放出する「プラズマクラスターNEXT」に対応します。ペット臭のほか、排せつ物臭やタバコ臭、部屋干し衣類の生乾き臭、汗臭、加齢臭、料理臭なども消臭でき、ニオイの元となる「ニオイ原因菌」まで除去可能です。さまざまなところへ持ち運べるよう、本体裏側には持ち手を設けました。

  • 空気の吸込口

  • 空気は天面の放出口から排出します

  • 家庭で発生する8大生活臭にアプローチ

フィルターには、シャープの空気清浄機で最上位モデルに採用している素材を用いています。このフィルター素材に、ニオイ成分を効率よく分解する光触媒素材を組み込んだ「光触媒脱臭フィルター」を内蔵しました。ちなみに脱臭専用フィルターのため、空気中のホコリや花粉を除去する能力はありません。

光触媒脱臭フィルターは紫外光だけでなく、可視光(青色)にも反応する独自の「可視光応答型タイプ」で、プレフィルターに吸着したニオイ成分を光触媒が分解。10年使っても、脱臭性能を94%維持するといいます。空気清浄機だとフィルターのお手入れや交換が面倒なものですが、DY-S01はよっぽどのニオイを恒常的に吸わせない限り、フィルター交換は基本的に不要です(イオン発生ユニットは2年に1度交換する必要があります)。

  • 本体下部にフィルターを内蔵。フィルターの掃除や交換は基本的に必要ありません

  • プラズマクラスターイオン発生ユニット。交換目安は2年に1度。交換用のプラズマクラスターイオン発生ユニットは、3,500円(税別)で販売予定です

  • プラズマクラスターイオン発生ユニットのこの部分は、ブラシで定期的にお掃除する必要があります

  • 掃除用ブラシを本体に備えました

運転モードは「弱」「中」「おやすみ」の3モード。運転音は24dB~48dBで、「強」モードにしても通常の空気清浄機よりちょっと静かな感じがしました。脱臭適用面積は15畳、プラズマクラスター適用面積は約8畳。本体サイズは直径233×高さ570mm、重さは約3.9kg。

  • シャープが開催した発表会では、くさやを使った脱臭のデモも。DY-S01を作動させたブースでは、かなりニオイが抑えられていました。ただ最初に写真左のくさやをダイレクトにかいでしまったので、鼻がマヒしてしまい、あまり正確にかぎ取れませんでした……