半導体および関連装置材料市場調査会社である米VLSIresearchが、2018年における半導体向けプローブカードのサプライヤに関する売上高ランキングを公表した。
トップ5は順に、米FormFactor、伊Technoprobe、日本マイクロニクス、日本電子材料(JEM)、台MPIとなるが、注目すべきはTechnoprobeが2016年以降、順調に売り上げを伸ばして、日本マイクロニクスを抜いた点が注目される。6位には日本電産系列の電産リードの子会社にあたるNidec SV TCLが入ったほか、7位以降は韓Korea Instrument、韓TSE、韓Will Technology、韓Microfriendと韓国企業が並ぶ。
Technoprobeは、2017年に前年比45%増と急成長を果たしたのに続き、2018年も同26%増と高い成長率を達成。「2017年9月に同社がもっとも得意とするMEMSプローブカードの最新鋭工場をシンガポールに建設したことが大きな要因」とVLSIresearchは見ている。とはいえTechnoprobeは、2位にランクアップを果たしたものの、1位のFormfactorの業績はダントツであり、そう簡単には追いつけそうにはない。両社とも、先端半導体デバイスの狭プローブピッチに対応できるMEMS型プローブカードに強いため、互いに売り上げを伸ばしているためである。
なお、VLSIresearchは、日本マイクロニクスは僅差でTechnoprobeに抜かれたとはいえ、日本電子材料とともに、やはり業績を伸ばしており、プローブカード業界におけるトップ4社のシェアは高まりを見せている、とも指摘している。