1万円台で買えるおすすめドライブレコーダー7選

3万円台の予算で入手できる前後撮影タイプが人気を集めていますが、やはり売れ筋は価格が手ごろでシンプルな前方撮影モデルです。1年ぐらい前までは、2万円台が性能面や画質面で満足できる目安でしたが、競争激化により価格が下がり、1万円台で優れた製品が買えるようになりました。そこで、価格や付加機能、仕様などから製品を吟味して選び、おすすめの7製品を選んでみました。

  • 最大10連休のゴールデンウィークがついに到来。周囲の状況を記録するだけでなく、安全運転を支援する機能を利用するためにも、ドライブレコーダーはもはや必需品といえます

JVCケンウッド「DRV-240」 コンパクトな設計が魅力

JVCケンウッドの「DRV-240」は、幅61×奥行き32×高さ54~93mmとコンパクトな設計が魅力のモデル。本体と固定器具の形状を工夫しており、フロントガラスへの映り込みを抑えているのもポイント。撮影解像度は最大1920×1080ドット(フルHD)で、明暗の差が激しい場所での白飛びや黒つぶれを抑えるHDR機能もあります。対角画角は111度、水平画角は100度と、この価格帯の製品としては画角もワイドです。

駐車してから最大25分間スタンバイ状態になり、衝撃や動体を検出したら撮影を開始する駐車時録画機能もあります。オプションのケーブルを用意すれば、最大24時間の監視にも対応します。製品には16GBのmicroSDHCカードが付属し、初期設定では最大2時間10分の撮影が可能。実売価格は税込み1万1500円前後と、1万円ちょっとの予算で導入できるのが魅力です。

  • 形状を工夫してフロントガラスへの映り込みを低減した、JVCケンウッドの「DRV-240」

  • 本体と固定器具の構造を一新し、ドライブレコーダー本体をフロントガラス寄りに設置できるようにして映り込みを抑えています

パイオニア「VREC-DZ300」 GPS搭載の小型モデル

独特の形状が特徴的なおすすめモデルが、パイオニアが2018年10月に発売した「VREC-DZ300」です。装着時にコンパクトになるよう設計されており、フロントガラスに取り付けても視界の邪魔になりません。オプションで、フロントガラスの映り込みを防ぐ偏向フィルターが用意されているのも注目できます。

標準で最大50分の駐車時録画機能を備えており、車の周囲を動く人や車、衝撃などを検知した瞬間から、自動で約20秒間録画します。この価格帯の製品では珍しくGPSを搭載しており、移動ルートを記録できます。無料でダウンロードできる専用ソフト「Driving Viewer」を使えば、映像を見ながら地図で走行位置を表示し、速度や加速度センサーが取得した情報なども確認できます。

16GBのmicroSDHCカードが付属しており、初期設定では最大2時間10分の撮影が可能。実売価格は税込み1万4000円前後で、独自の工夫が魅力の1台といえます。

  • 標準で最大50分の駐車時録画機能を備えたパイオニアの「VREC-DZ300」。個性的なスタイルが特徴です

  • 取り付け器具がとてもスリムなので、視界をじゃませずに済みます

ユピテル「DRY-SV1050c」 液晶搭載の筒型モデル

円筒形のスリムなデザインが特徴的なのが、ユピテルの「DRY-SV1050c」。取り付け台座が本体と一体になっており、フロントガラスに目立たず取り付けられます。取り付け台座は回転する仕組みなので、取り付けたあともレンズの上下の向きを手軽に変更できます。

実売価格が税込み1万円前後と安価ながら、対角画角は130度、水平画角は110度もあり、画角が広いのが魅力です。撮影解像度は1920×1080ドットで、HDRによる画像補正機能により白飛びや黒つぶれを防げます。オプションのアクセサリーを用意すれば、動体検知による駐車時録画機能も利用できます。8GBのmicroSDHCカードが付属し、初期設定では最大30分の撮影が可能。

  • 個性的な筒型スタイルを採用するユピテルの「DRY-SV1050c」。高さが抑えられており、フロントガラスに取り付けてもじゃまになりません

  • 背面液晶の周囲に、機能表示付きのボタンを配置しています

オウルテック「OWL-DR04-BK」 1万円切りでもHDR対応

オウルテックの「OWL-DR04-BK」は、実売価格が税込み8,000円前後と低価格ながら、F1.8の明るいレンズを搭載しており、夜間撮影に強いのが特徴。撮影解像度はフルHDに対応します。HDRによる画像補正機能もあり、白飛びや黒つぶれを防げます。レンズの対角画角は156度とかなり広め。8GBのmicroSDHCカードが付属し、標準設定だと約1時間の撮影が可能。miniHDMIによる画面出力機能もあり、撮影した映像をテレビで確認するのも簡単です。

  • F1.8の明るいレンズを搭載し、暗所での撮影に強いオウルテックの「OWL-DR04-BK」。税込み8,000円前後の手ごろな実売価格も魅力です

  • 背面液晶もしっかり搭載しています

Apeman「C420」 レンタカーにも向く実力派の激安モデル

Amazon.co.jpや楽天市場といった通販サイトでは、無名メーカーの激安ドライブレコーダーが売られています。数ある激安モデルのなかで注目したいのが、Apeman Internationalの「C420」です。Amazonでの価格は税込み4,580円と安価ながら、ムダを省いたスクエアな小型ボディーに仕上げています。

対角画角は170度もあり、ワイドに写し取れます。撮影解像度は1920×1080ドットで、HDR/WDRにより夜間撮影にも強いとしています。動体検知による駐車時録画機能にも対応。YouTubeにアップロードされている動画を見たところ、映像は若干暗めだと感じましたが、実用面では問題なさそうです。フロントガラスへの取り付けは吸盤式なので、旅行の際に借りたレンタカーにも簡単に装着できます。

  • 税込み4,000円台半ばの低価格ながら、基本性能が優れているApeman Internationalの「C420」。動体感知や衝撃感知による駐車時撮影機能もあり、付加機能も充実しています

  • 側面にmicroUSB端子やmicroSDカードスロットを用意しています

PAPAGO JAPAN「GoSafe M790S1」 取り付け簡単なミラー型

PAPAGO JAPANの「GoSafe M790S1」は、前後撮影に対応したルームミラー型のドライブレコーダー。クルマのルームミラーにかぶせるように取り付けるので、前方の視界を妨げないのが魅力。ミラーは防眩処理が施されており、後続車のヘッドライトの眩しさを抑えてくれるなど、ルームミラーとしても優れています。

撮影解像度は前後ともにフルHDですが、前方カメラのみ撮影解像度を2304×1296ドットに設定でき、より精細な映像が撮影できます(その場合、後方カメラの解像度は1280×720ドットに下がる)。前方カメラの対角画角は145度、後方カメラは180度とワイドなのも魅力です。

撮影した映像から道路標識を認識して制限速度を表示する「速度制限標識警告」や、ライトのつけ忘れを知らせる「ライト点灯忘れ警告」など、運転支援機能も充実。オプションでGPSの追加も可能。製品には32GBの大容量microSDHCカードが付属しており、標準設定では最大3時間20分撮影できます。実売価格は税込み25,000円前後とちょっぴり高めですが、安全運転支援機能や取り付けのしやすさを重視するならば選ぶ価値があります。

  • 車内のバックミラーにかぶせて使うミラー型のドライブレコーダー「GoSafe M790S1」。後方用のカメラが付属しており、配線すれば後方も同時に撮影できます

  • 標準のルームミラーよりも大きいので見やすくなるうえ、防眩処理も施されています

ドン・キホーテ「DVR360K97-BK」 激安の全方位撮影モデル

最後に紹介するのは、360度の全方位撮影に対応したドン・キホーテの「DVR360K97-BK」。注目なのが価格で、なんと税別12,800円で購入できるのです。

画角は左右360度、上下は170度で、前後左右はもちろんのこと車内も撮影できるのがポイント。撮影モードは後方もバッチリ記録する「フロント&バックモード」、より幅広い視野の「ワイドアングルモード」、車内前方と運転席を映す「球面モード」、前後左右を捉える「マルチウィンドウモード」の4種類を用意。撮影解像度は1440×1440ドットになります。microSDカードは別売ですが、最大32GBまで対応しています。

  • 全方位撮影が可能なドライブレコーダーながら、実売価格が税別1万2800円と安いドン・キホーテの「DVR360K97-BK」

  • 上部にmicroSDカードスロットやUSB端子を搭載しています

著者プロフィール
田代祥吾

フリーランスライター。自作PCやスマホ&タブレット、パソコンのハウツー系、100円ショップで買えるデジタル系グッズ、ドライブレコーダー関連の記事を得意とする。趣味はモータースポーツ観戦。