IoTや5Gの導入、AIの採用などで、デジタルデータは今後も爆発的に増大することが予想される。もはや自社で管理できる設備では間に合わず、サーバー等はデータセンターに置くほうがセキュリティも含めた運用面からも現実的だろう。白井データセンターキャンパスは、こうした需要の拡大を見越した拡張性と、グリーンITに求められる省電力性を兼ね備えた現代的なデータセンターだ。

クラウドサービスというと、AmazonやGoogle、Microsoftなどのサービスが人気だが、IIJのクラウドサービスは日本国内で日本語によるサポート・サービスが受けられる点や、ネットワークも含めた管理・運用が可能な点が魅力的だ。白井データセンターキャンパスはこうしたIIJのサービスを支え、さらなる発展を支える基盤となる存在になる。この設備を利用して、日本発のグローバルなサービスが誕生していくことを大いに期待したい。

  • データセンターとしては必須と言える非常用発電機も4機(現在は1機)用意され、災害等の停電時にも72時間の自家発電が可能。ちなみに回線は異経路で3系統が配備され、キャリアフリーに対応。電源も異なる変電所から2系統が引かれているなど、冗長性が確保されている

  • 10トントラック2台が直接入れる搬入口。サーバー機器の導入も安全に行える

  • 今回見学対象にはなかったが、プレゼンテーションルームやリフレッシュルームも完備。なおトイレはバリアフリー対応ではなかったのが少々残念