空気質指数とは、いくつかの国/地域で採用されている大気汚染レベルを示す指標のことで、AQI(Air Quality Index)とも呼ばれます。AppleはiOS 12からシステムレベルで対応し、「天気」や「マップ」などのアプリで参照することができます。
ただし、世界中のすべての地域で空気質指数を測定しているわけではなく、アプリに表示できるのも空気質指数の情報を持つ都市/地域に限られます。空気質指数に対応する都市かどうかは、「天気」アプリで対象都市の天候状況を表示し、画面を最下部までスクロールして「空気質指標」と「空気質」が表示されるかどうかで確認できます。
アメリカでは、米国環境保護庁が人口35万人以上の都市で空気質指数を測定するよう定められています。その定義によれば、空気質指数が0~50は「よい(Good)」、51~100は「ふつう(Moderate)」、101~150は「敏感なグループには健康によくない(Unhealthy for Sensitive Groups」、151~200は「健康によくない(Unhealthy)」、201~300は「とても健康によくない(Very Unhealthy)」、301~500は「危険(Hazardous」とされています。
2019年4月現在、日本における公式の空気質指数は存在せず、結果として東京や大阪など本邦主要都市の空気質指標はiOSにサポートされていません。ただし、iOS 12.2ではアメリカ、イギリス、インドの主要都市が対象にくわわるなど、対象都市は増える傾向にあります。ここ日本でも微小粒子状物質(PM2.5)が話題にのぼることが増えましたから、将来的にはサポートされる可能性がありそうです。