SpinFitが展開する、完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーチップをご存知でしょうか。

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    SpinFitとは、2009年に台湾で誕生したイヤーチップブランド。さまざまなイヤーチップを販売していますが、SpinFitのイヤーチップを使うとどんなメリットがあるのでしょう

2018年12月15日から12月16日にかけて、東京・秋葉原で行われている「ポータブルオーディオフェスティバル2018 WINTER TOKYO AKIHABARA」では、SpinFitブースにたくさんの人がつめかけていました。ブースでは、国内初展示となる完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーチップ新製品「CP360」や、秋のヘッドフォン祭2018で発表されたばかりのイヤーチップ「CP500」などが展示されていました。

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    ポータブルオーディオフェスティバル2018 WINTER TOKYO AKIHABARAでは、まだ発売されていないSpinFitの最新イヤーチップ「CP360」などのサンプルがもらえちゃいます! 数に限りはありますが、2日間とも配布する予定です

「SpinFit」ってなに?

SpinFitとは、2009年に台湾で誕生したイヤーチップブランド。イヤーチップに高品質なシリコン素材と独自の特許技術を用いており、低音や高音の質を引き上げるといいます。

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    SpinFitのイヤーチップの特徴

SpinFitの輸入代理店を務めるバリュートレードによると、イヤホンの音質は「つける人の耳」「イヤホン本体」「イヤーチップ」による三つ巴の関係だといいます。そして完全ワイヤレスイヤホンこそ、イヤーチップのサイズやフィット感が重要なのだと強調します。

完全ワイヤレスイヤホンは年々、本体サイズが小さくなっていく傾向にありますが、本体サイズが小さいからといって耳にフィットするわけではありません。大切なのは耳に直接触れるイヤーチップなのです。

完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーチップ

市販イヤーチップの大半は、完全ワイヤレスイヤホン用に作られているわけではありません。そのため、市販のイヤーチップを完全ワイヤレスイヤホンで使うと、イヤーチップが前に飛び出してしまう傾向にあるそう。イヤーチップは耳の奥まで入りますが、その分完全ワイヤレスイヤホンの本体は耳から離れてしまうので、ぐらつきやすくなったり、落ちやすくなったりします。

SpinFitが考案した完全ワイヤレスイヤホン向けの最新イヤーチップ「CP360」は、イヤーチップ内部の軸(サウンドチューブ)が、外側の傘よりも奥まっています。完全ワイヤレスイヤホンに装着したとき、イヤホン側にイヤーチップの傘が寄るため、装着時にイヤホン本体が耳に近づき、安定するのです。さらに素材として、医療安全性規格(ISO10993)を取得したシリコンを使用しており、フィット感も良好です。

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    写真左が完全ワイヤレスイヤホン向けイヤーチップ「CP360」。内部の軸(サウンドチューブ)が、外側の傘よりも奥まっているのがわかります。写真右は有線イヤホン向けのイヤーチップで、耳の奥までイヤーチップがフィットするよう、内部の軸が外側の傘よりも飛び出しています

イヤホンはメーカーや種類によって、軸の太さが異なります。軸の太さが1mm違うだけで、イヤーチップが装着しにくかったり、ブカブカで装着できなかったりします。

完全ワイヤレスイヤホンの種類が増えてきた昨今ですが、「CP360」はバリュートレードがさまざまなメーカーの完全ワイヤレスイヤホンを実際に試し、さまざまな種類の完全ワイヤレスイヤホンの軸にフィットするよう設計してあるといいます。筆者が使っている完全ワイヤレスイヤホンにも、「CP360」はしっかりフィットしました。音楽を聴いてみると、主観ですが、イヤーチップを付け替える前よりも低音が引き締まり、高音も伸び良くなった感じがします。

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    赤く囲ったのがイヤホンの「軸」部分

ちなみにイヤーチップ外側の傘が長くなると、より耳の出口まで密閉されるため、低音が逃げにくくなり、イヤホン本体が奏でる低音をしっかりと感じられます。逆にイヤーチップの傘が短くなると、耳の中で高音が残りやすくなります。こだわり派の人は、自分の好みに応じてイヤーチップを選んだり、付け換えたりする楽しみもあります。

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    手に持っているイヤーチップ(CP350)も、完全ワイヤレスイヤホン向け。こちらは最新モデルの「CP360」と比べて傘が短く、耳の中で高音が反響しやすいモデルです

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    最新モデルの「CP360」(写真右)と、前モデル「CP350」(写真左)