R17 Neoは、生体認証機能として顔認証と指紋認証に対応している。このうち、指紋認証をディスプレイ埋め込み型の指紋認証センサーで実現している点が大きな特徴だ。

日本で発売されるスマートフォンで、ディスプレイ埋め込み型指紋認証センサーを搭載するのはこのR17 Neoが初となる。こういった最新機能は、フラッグシップモデルからの採用が常だが、R17 Neoのようなミドルレンジモデルが初めてなのはかなり驚きだ。

R17 Neoのディスプレイ埋め込み型指紋認証センサーは、CMOSセンサーを利用した光学式となっている。ディスプレイ下部に指紋読み取りゾーンが設けられており、そこに指を触れると光が照射され、指紋をCMOSセンサーで読み取って認証を行う。

スリープ状態から本体を持ち上げたり、電源ボタンを押したりしてスリープ復帰させようとすると、画面の指紋読み取りゾーンにマークを表示して知らせてくれる。その部分に指紋を登録した指を添えると、明るく光って指紋が読み取られ、スリープから復帰する。

  • OPPO R17 Neo

    ディスプレイ下部に、埋め込み型の指紋認証センサーを内蔵。日本でディスプレイ埋め込み型指紋認証センサーを搭載するスマートフォンが発売されるのは、このR17 Neoが初だ

  • OPPO R17 Neo

    CMOSセンサーを利用した光学式の指紋認証センサーを採用している

スリープ復帰にかかる時間は、指紋認証ゾーンに指を添えてから1秒ほどと、静電容量方式の指紋認証センサーに比べるとやや時間がかかる印象。同様に、指紋を登録するときの読み取り作業も、より多くのステップと時間がかかり、やや面倒と感じた。

  • OPPO R17 Neo

    ディスプレイに表示される指紋認証ゾーンに指を置くと、指紋認証が行われる。静電容量方式のものと比べると、認証にやや時間がかかる印象

  • OPPO R17 Neo

    指紋登録のプロセスも、ステップが多くやや時間がかかるが、登録さえしてしまえば軽快に利用できる

指紋認証ゾーンが画面のかなり下部に寄っているため、片手で持っているときなど、指を添えるのが少々つらく感じる。できれば、より自然に指を添えられるように、もう少し上部に置いてほしかった。

とはいえ、指紋認証センサーとしての利便性は申し分なく、使い勝手には十分満足できる。そして、前面に指紋認証センサーがあるため、テーブルなどに本体を置いた状態のままでも、指紋認証センサーでスリープ復帰できるのも大きな利点だ。

しかも、ディスプレイ埋め込み型なので設置場所を取らず、画面占有率を大きく高められる。そう考えると、ディスプレイ埋め込み型の指紋認証センサーはスマートフォンにとって理にかなった機能だ。それをいち早く採用したR17 Neoの魅力は大きい。