OPPO JapanのSIMフリースマートフォン「Find X」は、本体からカメラ部分が飛び出すギミックが大きな見どころ。これによって画面からノッチをなくし、高い画面占有率を実現しました。カメラ機能では、AIによるシーン判定やビューティ機能に注目です。

【動画】Find Xを360°ぐるり

Find Xの最大の特徴は、画面占有率の高さです。ベゼルが極限まで狭いだけでなく、インカメラを搭載するためにパネルを切り抜いた「ノッチ(切り欠き)」がないため、画面占有率93.8%を実現しています(画面占有率:本体を真正面から見たときに、全体に対して画面表示が占める割合)。

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    ディスプレイにノッチはなく、峡額縁です

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    OPPO Find X(ワインレッド)。背面にはカメラ(レンズ)が見えません

では、カメラはどこへ行ったのでしょう。答えは、「本体内部からカメラ部分がスライドして飛び出してくる」というオドロキの仕掛け。OPPOはこれを「ステルス3Dカメラ」と名付けています。

カメラ部分は、カメラを起動、もしくは顔認証を行うときに自動で出現し、用が済むと収納されます。その出し入れはわずか0.4秒とのこと。かすかに聞こえるモーター音とともに、ガジェット好きにはたまらない仕組みです。

【動画】Finc Xのカメラ部分、伸びて縮みます

本体からスライドして飛び出すということは、その耐久性が気になります。OPPOによると、耐久性試験は30万回以上実施し、落下の際には自動で収納される落下防止システムが備えられているそうです。水やホコリの侵入も気になりますが、16時間の防塵テストをクリアしたとのこと。ただし、防水には対応していません。

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  • カメラを起動すると、上部にカメラ部分が飛び出します。背面から見ると、このようにカメラ部分が出現しています

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サイズは縦156.7mm、横74.2mm、厚さ9.6mm。重さは186gです。カラーはワインレッド、サイレントブルーの2色。深みのある色合いが高級感を出しています。ディスプレイは6.4インチの有機EL(AMOLED)で、解像度は2,340×1,080ピクセルです。

画面占有率が高いため、ゲームや動画の再生時にかなりの没入感があります。本体がそのまま画面といった印象で、グラフィック重視のゲームに向いています。また、YouTubeでは両端が黒くなりましたが、Amazon Prime Videoでは映画がディスプレイいっぱいに表示されました。スマホで映画をよく観る人にもおすすめです。

高速なCPU「Snapdragon 845」を搭載、急速充電にも対応

スペックを見ていきましょう。CPUはSnapdragon 845を搭載しています。メモリーは8GB、内蔵ストレージは256GBです。microSDカードには対応していません。バッテリーは3,400mAhで、OPPOが開発したバッテリー充電技術「Super VOOC」により、35分で充電できるとのこと。充電端子はUSB Type-Cです。Suica、Felicaには対応していません。

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    「AnTuTu Benchmark」では283804、ランクは8位とかなりの高スコア

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    35分で充電できるという「Super VOOC」

SIMカードは、nano SIMカードスロットが2つ備えられており、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。OSはAndroid 8.1をベースにしたColorOS 5.1です。画面を見ると、下部の「戻る」ボタンが右側に、「履歴」ボタンが左側に配置されています。

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    SIMスロットは表裏にSIMを挿す方式