iOSの「機能制限」とは、iPhoneの一部機能の利用を禁止/許可するための機能です。この機能専用のパスコード(機能制限パスコード)を使うため、ふだん利用するロック解除用パスコードでは機能制限を解除することができません。子どもにiPhoneを与えるとき、有害なWEBサイトにアクセスできないようにする、特定のアプリの使用を禁止する、といった使いかたが典型例といえるでしょう。

機能制限を設定する画面は、iOS 11までは『設定』→「一般」→「機能制限」の順にタップすると現れましたが、iOS 12では新機能「スクリーンタイム」に統合された都合上、場所が変更されました。『設定』→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」の順にタップし、「コンテンツとプライバシーの制限」スイッチを有効化すると、iOS 11までと同様の項目について機能制限を設定できるようになります。

つまり、iOS 12では「機能制限」が「コンテンツとプライバシーの制限」に名称を変更したうえで「スクリーンタイム」に統合され、そのために表示場所も変更されたというわけです。機能そのものは大きく変わりませんから、慌てず作業しましょう。

なお、iOS 12の「スクリーンタイム」は、かなり細かくiPhoneに機能制限をくわえることができます。これまで同様、コンテンツ制限として映画やアプリに年齢制限(「R15+」や「17歳以上」など)を設けたり、Siriへの命令に不適切な言葉を許可/禁止したりのほかにも、アプリごとに位置情報や連絡先、カレンダーの参照を許可/禁止するなど、事細かにiPhoneの機能を制限できます。

  • iOS 12では「機能制限」が「コンテンツとプライバシーの制限」に名称変更されました