ちょうどいい3人が集まった

――RayGlanZは全ユニットの中で一番クールな印象です。キャスト3人が集まった時の雰囲気も、他のユニットとは異なる?

小野 ほかのユニットはみんな同じ目線でああしたいこうしたいって言い合いながら一緒に前に進んでいくイメージがあるけど、僕たちは役割分担がはっきりしているかな。振り付けや見せ方について、僕がもっとこうしたほうがいいんじゃないって提案をする役目。

近衛 そこで三浦さんが判断して、正しいって思ったら取り入れる。そしたら僕は「そうしよう」って言うだけです(笑)。

小野 確かに、近衛さんはすべてを受け入れる(笑)。僕みたいなのが3人集まったら前に進まないからね。

近衛 でも何も言わないで受け入れるだけの人が3人いても、何もできないから。

三浦 ちょうどいいんですよね、この3人って。

小野 ただ、お芝居に関してはそれぞれがキャラクターのことを一番わかっているから、この掛け合いをかぶせてみようとか、みんなで提案しあうよね。

三浦 基本的に人の話が聞ける3人が集まってるんです。だから、意見を戦わせることはほぼないですね。

楽天家な近衛に二人は……?

――3人は鎌倉で聖地巡礼をされたとか。どなたの発案だったんですか?

小野 最終的に「行こうよ」って決めたのは僕ですね。でも、僕と三浦さんは1時、2時頃に集合でいいかなと思っていたんです。そうしたら近衛さんが「11時集合で!」って言ってきてびっくりしました。

三浦 この人やる気満々だ! って(笑)。

小野 でも11時集合で正解だったね。めちゃくちゃ歩いたから。

――どんな場所を巡ったんですか?

小野 鎌倉駅から小町通りに行って、神社に寄ったりそばを食べたり。七里ヶ浜や由比ヶ浜にも行ったね。

三浦 『Readyyy!』に登場する寮のモデルとなった建物とか、背景スチルになっている踏切のところにも行きました。

小野 あと、忘れもしない江ノ島ね! 電車がすごく混んでいたのでどうしようか悩んでいたら、近衛さんが「あそこでしょ? 近いじゃん、歩けるよ」って言って、僕らは「そんなに近いかな?」と思いながら歩いていくことにしたんです。そうしたら、近衛さんが江ノ島だと思っていた場所が違うところだったことがわかって(笑)。

三浦 「あ、ここ江ノ島じゃないのか。ごめん、間違えた」って。江ノ島より手前の場所を江ノ島だと思っていたみたいなんですよ。そして、本物の江ノ島までめちゃめちゃ歩きました。

小野 江ノ島に着いてからも歩いたよね。来た道を引き返せばよかったんだけど、一周して戻れるかと思って進んでいったんです。そしたら全然戻れなくて。1日ものすごく歩いたよね。

――ルート選択をミスすると、険悪なムードになりそうですが……。

三浦 僕たちは「疲れたー」って言いながら楽しく歩いていましたよ。揉める必要性を感じないですね。

小野 僕と三浦さんは「もうダメだ……」ってずっと言ってて、近衛さんは僕らを「今までと同じように歩くだけだから、大丈夫」って励ましてくれるんです。でも「見てごらん、ほら目的地はあんなに先だよ」ってたまに僕たちを絶望の底に突き落とす(笑)。それを突っ込んでわーわーやってるうちに、いつのまにか到着していましたね。

――仲が良いですね! 最後に今後の抱負をお願いします。

近衛 十夜を有名なキャラクターにしていきたいです。アイドル作品がさまざまある中で、『Readyyy!』を押し上げるくらいの存在になるのが目標です。あとは、仲良く、楽しく全力で活動を続けていきたいですね。楽しくやらないと見ているほうもつらいと思うので。

小野 3人とも同じだと思うんですけど、自分のキャラクターを、僕なら千紘を他の作品が好きな方にまで「あのキャラクターいいよね」って言ってもらえるよう、彼の魅力を引き出せる役者になりたいです。RayGlanZとしては、ずっとこのまま、仲良く切磋琢磨していきたいですね。あとはもうちょっと三浦さんが頼りになってくれるといいな(笑)。

三浦 僕も『Readyyy!』というゲームを有名にしていきたいですね。RayGlanZや香坂安吾のことを今後の展開の中で的確に伝えていけるようにしたいです。そのためには、僕らが頑張ってお芝居やライブの完成度を高めていかなくちゃね。

小野 この3人でラジオをやってみたいんですよね。よく言われるんですけど、僕ら仲が悪いように見えるらしいんですよ(笑)。でも全ユニットの中で最も打ち解けている3人だと思うから、そういうところを発信するためにも、ラジオをやってみたいです!