POWER CORDLESSにおいて改良の余地ありと感じたのは、ハンディクリーナーとして使っていたときです。他社のコードレスクリーナー同様、POWER CORDLESSもパイプやヘッドを外すとハンディクリーナーとして使えますが、そのときネックになるのはやはり重さ。筆者はあまり力が強いほうではないため、1分、2分使うと苦痛になってしまい、それだけで掃除が嫌になってしまいます。次のモデルでは女性でも扱えるよう、軽量化に期待したいところですね。
ちなみに付属品は、上位モデルにあたる「MC-SBU820J」と下位モデルの「MC-SBU620J」で異なります。「すき間用ノズル」「ペタすき間ノズル」「ふとん用ノズル」の3点が共通。上位モデルのみ「ロングホース」などが付属しています。
アタッチメントツールとしてはどれも一般的なものですが、中でも筆者がよく使うのはふとん用ノズル。ふとん用ノズルには、ふとんを巻き込みにくいローラーが付いています。
吸引力に分があるPOWER CORDLESSは、優秀なふとん掃除機になりうると思うのですが、繊維の隙間からゴミを効率よく集められる"たたき"機能がなく、せっかくの吸引力を持て余してしまっているのがもったいないと感じます。アタッチメントツールに関しても、高い吸引力を最大限に生かせるよう工夫したものが用意されれば、POWER CORDLESSの価値がより高まりそうです。
上位モデルには「スタンド式充電台」も付属しています。本体をセットすると自立させて保管でき、同時に充電も行えるとても便利なツールです。ただ、本体をセットすると、重さのせいで心なしか前屈みになり、安定しない感じがあります。ひとまず自立しているものの、横を慌てて通ったときに身体が当たったり、ロボット掃除機が体当たりしたりして倒れないだろうかと不安になりました。このあたりは次モデルで確実にクリアしてほしいところですね。
また、収納時の高さは119mmと、部屋の中での存在感はなかなかのもの。広い部屋でなければ邪魔に感じるかもしれません。部屋のインテリアにこだわる人は、クローゼットなどにしまっておくことになると思いますが、それなりの保管スペースが必要です。