NTTドコモは7日、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする大地震を受けて運用していた大ゾーン基地局を、同日午後2時45分に運用終了した。大ゾーン基地局のエリアとなっていた釧路市内の復旧が進んだため。

NTTドコモの大ゾーン基地局とは、地域災害・停電時に、人口密集地の通信を確保するため、通常の基地局より広範囲のエリアをカバーする災害時専用の基地局。建物内でつながりにくい、通信スピードが出にくいなどのデメリットもあるが、半径約7km、360度という広範囲のエリアで通信を確保できるという大きなメリットがある。

  • 大ゾーン基地局の運用イメージ

同社では、北海道胆振東部地震により発生した停電の長期化が予想され、一部エリアの通信が不安定になるとして、釧路市内の一部エリアで、6日午後4時26分から大ゾーン基地局の運用に切り替えていた。