Qualcommは8月8日(米国時間)、ミドルレンジのスマートフォンに向けたプロセッサであるSnapdragon 600シリーズの新モデル「Snapdragon 670」を発表した。すでにスマートフォンメーカーなどへ提供しており、2018年中に搭載製品が発売される見込みだ。

Snapdragon 670は、先に発表されたSnapdragon 710とともに、Snapdragon 660の後継モデルにあたるプロセッサ。CPUコアだけでなく、GPUや画像処理プロセッサ、ベクトル演算ユニットを最新世代に刷新した。

これらを組み合わせてAI性能の向上も実現。従来比で1.8倍のパフォーマンスになるという、また、カメラ向け性能も向上。シングルカメラで最大2,500万画素、デュアルカメラで最大1,600万画素のセンサーに対応。一方で消費電力は30%削減したという。

投合するモデムはSnapdragon 660と同じSnapdragon X12 LTEで、下り最大600Mbps、上り最大150Mbpsの通信速度に対応する。このほか、15分の充電で2750mAhのバッテリーを最大50%まで充電できるQualcommの高速充電テクノロジー「Quick Charge 4+」もサポートする。

既存製品との比較は以下の通り。

製品名 Snapdragon 710 Snapdragon 670 Snapdragon 660
製造プロセス 10nm 10nm 14nm
CPU Kryo 360(2.2GHz) Kryo 360(2.0GHz) Kryo 260(2.2GHz)
GPU Adreno 616 Adreno 615 Adreno 512
IPS Spectra 250 Spectra 250 Spectra 250
対応カメラ
シングル/デュアル
32MP/20MP 25MP/16MP 25MP/16MP
DSP Hexagon 685 Hexagon 685 Hexagon 680
モデム Snapdragon X15 Snapdragon X12 Snapdragon X12
QC 4+ 4+ 4