キヤノンは7月31日、コンパクトデジカメの新製品「PowerShot SX740 HS」を発表した。光学40倍ズームレンズを搭載したスリムモデル。最新の画像処理エンジンを採用することで連写性能を高めたほか、撮影間隔を短縮してシャッターチャンスを逃さないようにした。新たに4K動画撮影に対応したほか、4K動画からの静止画切り出し機能も備えた。スマホとの常時接続機能も搭載し、撮影した写真をスマホに自動で送信して保存できる。

カラーはシルバーとブラックの2色。価格はオープンで、予想実売価格は税別48,500円前後。発売は8月30日の予定。

  • DIGIC 8を搭載して撮影性能を向上させた、光学40倍ズームレンズ搭載のスリム高倍率ズームデジカメ「PowerShot SX740 HS」。DIGIC 8の搭載は、ミラーレスカメラ「EOS Kiss M」に次いで2製品目。写真はシルバーモデル

2017年5月に発売した「PowerShot SX730 HS」の後継モデル。35mm判換算で24~960mm相当の光学40倍ズームレンズを継承しつつ、画像処理エンジンに最新の「DIGIC 8」を搭載して撮影性能を高めたのが特徴。連写速度は、AF追従時に約7.4コマ/秒、AF固定時は約10コマ/秒にまで高速化した。同時に、レリーズタイムラグを約0.05秒、撮影間隔を約0.4秒にまで短縮し、写真を撮り終えた直後にすぐ次の写真が撮れるようにした。オートライティングオプティマイザも搭載し、白飛びを軽減して明るい領域もしっかり描き出せるようにした。

  • 本体サイズや基本的なデザインは従来モデル「PowerShot SX730 HS」を継承するが、グリップ部のカラーが変更になった

  • 背面のボタンレイアウトも変更はない。ボタンは大きめで押しやすい

動画機能は新たに4K画質(30fps)に向上させたほか、カメラ単体で4K動画から静止画を切り出す機能を備えた(切り出した動画の比率は16:9となる)。動画関連では、4~8秒の短い動画をつなぎ合わせて1本のショートムービーを作成する「ビデオスナップ」機能を新たに追加した。生成の作業はカメラ内で行え、旅行や行楽の思い出のハイライトを短くまとめてSNSでシェアできる。

  • 光学40倍ズームながら、電源オフにすると厚みは4cmを切るほどスリムになる。製品名の下に記された「4K」の文字が誇らしい

  • これまでと同じく、自分撮り対応のチルト式液晶を採用する

手ブレ補正機構は、従来のジャイロセンサーからの情報に加えて、CMOSセンサーの画像情報を利用するよう改良し、補正効果を約3.5段分相当に高めた。

撮影時の画面やメニュー画面は、EOSシリーズと共通のユーザーインターフェースに変更し、将来的にEOSシリーズにステップアップしやすくした。エントリー向け一眼レフで導入した、説明付きの分かりやすい「やさしい」メニュー表示に切り替えることも可能。撮影モードは、新たに「料理モード」を追加し、色合いを寒色系と暖色系に切り替えて撮影できるようにした。

  • こちらはブラックモデル。EOSシリーズの一眼レフと同様に重厚な印象が漂う

  • 樹脂パーツもすべて黒で統一されている

スマートフォンとの連携機能も強化した。新たに、撮影した写真をスマートフォンに自動送信する機能を備え、撮影と並行して写真をスマホに保存できるようになった。送信するデータは、オリジナルのJPEG画像をそのまま送るか、リサイズした縮小画像を送るかが選択できる。また、パソコンに新アプリ「Image Transfer Utility 2」をインストールしておけば、帰宅後にカメラの電源をオンにしておくだけで写真屋動画をパソコンに自動でバックアップしたり、パソコン経由でクラウドに送信できる。

  • 付属品一覧。急速充電器が標準で付属する

PowerShot SX740 HSのおもな仕様は以下の通り。

  • 撮像素子:1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー(有効2030万画素)
  • レンズ:光学40倍ズーム(35mm判換算24~960mm相当)
  • ボディー内手ぶれ補正:3.5段相当
  • 画像処理エンジン:DIGIC 8
  • 対応感度:ISO100~3200
  • シャッター速度:最高1/3200秒
  • ファインダー:なし
  • 液晶モニター:3型(約92万ドット、自分撮り対応チルト式)
  • 無線LAN:あり
  • サイズ:W110.1×H63.8×D39.9mm
  • 重さ:約299g