Classroomアプリに続いてAppleが投入するのが「Schoolwork」だ。このアプリはGoogleでいう「Google Classroom」に相当する学習管理システムだ。まだ正式版がリリースされていないが、先生と生徒の双方が、課題などを管理するために用いる。
先生はメールを作成するのと同じ感覚で、生徒に対して配布資料を配ったり課題を設定できる。生徒はSchoolworkアプリで教科ごとの資料や課題を受け取り、取り組めるようになる。配布できるのは資料だけでなく、アプリ内のコンテンツを課題として設定するといったことも行える。
ここで用いられるのが、新しいAPI、「ClassKit」だ。
Appleは、開発者が自分のアプリにClassKitを組み込むまでの時間は1日かからないと説明する。簡単に言えば、ClassKitの主眼はアプリ内のコンテンツの「地図」を用意することにある。これにより、先生がアプリ内のコンテンツを切り出しせるようになるのだ。
AppleのiPhoneやiPadの優位性は、強力な開発者コミュニティを有しているところにある。現在iPadに対応するアプリは200万本を数え、そのうち教育アプリは20万本に達する。一般ユーザーがiPhoneを使う理由がアプリであるように、この施策により、教育の現場でアプリと開発者の力を利用できる「仕組み」を整備したことになる。