紙に書かれた文章をiPhoneで利用したい……そんなとき思いつくのは、iOS 11の『メモ』に搭載されたスキャナ機能ですが、カメラで撮影した文書を画像として保存するにすぎません。周囲の切り取りなど保管しやすいよう処理してくれますが、「テキスト」ではなく「画像」ですから、そこに書かれている文章を他の文書へコピーして編集することは不可能です。

紙の文書を編集可能なテキストに変換するには、光学文字認識(OCR)と呼ばれる処理が必要です。残念ながらiOS 11には標準装備されていませんが、サードパーティー製アプリ/サービスを組み合わせれば、iPhoneだけでも無料でOCR処理が可能です。

利用するのは、Googleが提供するアプリ『Googleドライブ』と『Googleドキュメント』です。まずは「Googleドライブ」でログイン(Googleアカウントが必要です)し、画面右下にある「+」ボタンをタップましょう。現れた「カメラを使用」ボタンをタップ、そこでテキストに変換したい印刷物(日本語も可)を撮影してアップロードします。

アップロード完了後は、アプリを『Safari』に切り替え、GoogleドライブのWEBサイトにログインします。最初はスマートフォン用サイトに接続されるので、左上の「三」ボタンをタップし、「パソコン版」を選択してパソコン用サイトに切り替えましょう。

そこでアップロードした写真(JPG)を選択し、URLバー下にある点が縦に3つ並んだボタンをタップします。現れたメニューで「アプリで開く」→「Googleドキュメント」の順にタップすると、画面が『Googleドキュメント』アプリに遷移します。これで紙の文書のOCR処理が完了し、テキストを範囲指定してコピーできるようになりますよ。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 画面右下の「+」ボタンをタップします

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    2 テキスト化したい紙の文書を撮影し、Googleドライブへアップロードします

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    3 SafariでGoogleドライブへログインし、パソコン版に切り替えます

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    4 アップロードした写真を選択し、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」の順にタップします

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    5 自動的に「Googleドキュメント」アプリが起動しOCR処理が行われます。あとは範囲指定してコピーすれば、ほかのアプリに貼り付けることができます