USBデジタル接続のイヤホンはスマホとの互換性についても多少気にする必要があります。Xperia XZ2/XZ2 Compactの開発担当者に訊ねてみたところ、スマホ側としては様々なUSBデジタルイヤホンとの接続互換は確保できるだろうという見立てですが、同じUSB Type-Cでイヤホンをつなぐ仕様のスマホでも、「HTC U11」のように付属のイヤホン以外は使うことができないケースもあります。
SBH90Cの担当者にも同じ質問をぶつけてみたところ、イヤホンの側ではUSB Type-Cを搭載するXperiaとの互換性について検証を終えて、日本国内で発売されているモデルについては問題なく使えることが確認できているそうです。今後は春の発売予定時期までに他社製品との互換性についても検証を進めて、Webサイトなどで結果を公開するとのことでした。
音モノの魅力に気づくきっかけに
アナログ接続のイヤホンは普及してからの歴史がかなり長いので、デジタル接続のイヤホンに切り替わるとそのインパクトは各方面に表れてくるかもしれません。
それが国内で音楽好きのファンを中心に多くのユーザーを獲得しているXperiaならなおのこと。できればアナログイヤホン端子と両方乗っていた方がベターかもしれませんが、今回のXperiaの決断がきっかけになって、ハイレゾ再生を楽しめたり、色んな音ものコンテンツの明瞭度が高まる効果があるデジタル接続のヘッドホン・イヤホンの魅力に陽が当たることに期待しても良いのではないでしょうか。
筆者もMWCのブースでSBH90Cのサウンドを体験してみましたが、ディティールの情報量がとても豊富で、しかもデジタル臭いカリカリとしたきつさがなく、熱っぽくパワフルなサウンドを楽しむことができました。
他社からもUSB接続のメリットを活かしたイヤホンが揃ってくれば、音や機能の違いを吟味してお気に入りの1台を見つける楽しみも生まれてくるはず。何はともあれ、Xperia XZ2/XZ2 Compactの日本発売の吉報を楽しみに待ちましょう。