NTTグループでブースを展開していたこともあって、グループが開発する最新技術も多数展示されていました。

NTTの最新技術として注目を集めていたのが、イマーシブテレプレゼンス技術「Kirari !」や、透過型ディスプレイを備える携帯端末を利用した技術です。

  • 映像を低遅延で遠隔地に転送し、優れた臨場感のある映像として楽しめるイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari !」の展示

  • 小型のステージを用意して、映像をリアルタイムに転送し表示する様子を展示した

イマーシブテレプレゼンス技術「Kirari !」は、4Kカメラで捉えた映像から人物などを切り出して遠隔地に転送し、その人物映像に映像や音声などを合成し、プロジェクションマッピングなどの技術も駆使して、臨場感に優れた映像として表示する、というものです。 2017年11月にNTTドコモが行ったイベント「FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 docomo×Perfume 距離をなくせ。」でも利用された技術で、実際に目にした人も多いはずです。今回ブースでは、実際の撮影装置と、遠隔地を想定した小型のシアターを用意して、人物を抜き出して低遅延で映像を転送するというデモが行われました。

また、透過型ディスプレイを備える小型端末では、搭載されるカメラを使って建造物や商品などを写すと、それらの詳細情報が表示される、というデモが行われました。端末で撮影した写真をクラウドに転送し、クラウド側で画像認識を行って詳しい情報を表示するというものです。それ以外にも、透明ディスプレイの特徴を活かして、2人が向かい合った状態でのリアルタイムでの翻訳機能なども実現する計画で、2020年を見据えて、観光産業などでの活用を想定しているとのことです。

  • カメラで捉えた物体の各種情報を表示できる、透過型ディスプレイを備える小型端末

  • 2人が向かい合った状態で話す言葉をリアルタイムに通訳し、それぞれが見やすいように表示する機能も実現予定