NTTドコモは2月21日、人工知能を活用したタクシー乗車需要予測サービス「AIタクシー」を発表した。2月15日より法人企業向けに提供を開始している。価格は初期導入費用が300,000円~、月額利用料は車両1台あたり900円前後。

  • AIタクシーの仕組み

「AIタクシー」は、現在から30分後までのタクシー乗車需要の予測結果などのデータを、オンラインで配信するサービス。タクシー運行データ、気象データ、周辺施設データとNTTドコモの人口統計データを活用することで、属性ごとの人数分布の移動による変化をリアルタイムに把握。乗車需要を10分ごとに予測する。

すでに2016年度から、東京23区、武蔵野市、三鷹市、名古屋市で実証実験が行われており一定の効果を確認。大阪市や福岡市などでも試行運行が進められてきた。

期待できる効果として、利用する人がタクシーの待ち時間を短縮できたり、電車の遅延やイベントなどの突発的な乗車需要の増加に対応可能。また、ドライバーごとの実車率のばらつきの解消や底上げも期待できるとしている。

オンラインで配信するデータの内容は、営業区域内500m四方ごとのタクシー乗車台数の予測値、乗客獲得確率の高い100m四方のエリアの情報、乗客獲得確率の高い進行方向、普段よりも人口が多い500m四方のエリア情報など。

提供条件として、人工知能の学習で利用する過去1年以上のタクシー運行データが必要になる。また、人工知能の予測で利用する直近のタクシー運行データを、「AIタクシー」のシステムにリアルタイムに送信する機能と、「AIタクシー」に対応する配車システムやドライバー業務支援アプリなどが別途必要。

導入を検討している顧客のためにお試しプランも用意。料金は初期導入費用が0円、月額費用が10万円となっている。