iPhoneのカメラは非常に素晴らしい出来で、全自動で撮影するなら下手なコンデジより遥かに手軽に、そして期待以上の画を撮ることが可能です。実際筆者も暗すぎる環境、ピントが合いにくい被写体に悩まされたとき、仕事でもiPhoneを使うことはしょっちゅうです。

さてiPhone Xには望遠と広角のデュアルカメラが搭載されていますが、それでも「もっと引き寄せて撮りたい」、「もっと広く撮影したい」とワガママを言いたくなることがありますよね。そんな望みを叶えてくれるのが、コペックジャパンが販売するiPhone X用カメラケース「SNAP!X」と対応レンズラインナップです。

  • 「SNAP!X」直販価格5,940円(税込、以下同)。カラーはブラック、ホワイト、ネイビー、カーキーの3色を用意。レンズは別売り。950円安く買えるセット販売もあり

  • 左から「bitplay M52 CPLフィルター(プレミアムHDレンズ専用)」(5,940円)、「bitplay SNAP! シリーズ/CLIP専用 プレミアムHD望遠レンズ」(13,500円)、「bitplay SNAP! シリーズ/CLIP専用 プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」(13,500円)。専用ケースまたはポーチが同梱

ケース単体でも撮影が便利に

SNAP!Xにはレンズを装着できますが、単体でもiPhone Xでの撮影を快適に、そして楽しくしてくれます。それは物理シャッターボタンとグリップのおかげ。SNAP!Xを装着すると、カメラを左にして横持ちにすると、ちょうど右人差し指の位置に物理シャッターボタンが来ます。カメラ専用機の感覚でパシャパシャ撮影できちゃうわけですね。シリコングリップのホールド感もグッドです。

  • グリップは片手持ち時のホールド感を高めてくれます。左上に見えるのがシャッターボタンです

  • コンデジのように構えて軽快にシャッターを切れます。SNAP!Xの物理シャッターボタンは、iPhone Xのボリュームボタンと連動しています。当然半押しはできませんが、「クリッ♪」というクリック感は小気味いいです

よくあるスマホ用望遠、広角レンズは、磁石やクリップで固定するものが多いですが、SNAP!Xはねじ込んでしっかりと固定します。飛んだり走ったりして乱暴に揺すっても、レンズがずれたり、はずれたりする心配はありません。

  • レンズはねじ込んで固定します

  • 端末、ケース、レンズの一体感は本製品ならではのもの。専用ストラップが付いているのも安心感が高いですね

画質は文句なし。解像感もぼけ味も良好

画質は個人的には文句なし。今回借用した望遠レンズとワイドレンズはどちらも13,500円とかなり高めですが、解像感は高いですし、ぼけ味も綺麗です。「レンズ交換式カメラで撮りましたよ」と言えば、ほとんどの人は疑いすらしないでしょう。bitplay SNAP!シリーズには、ほかにも4,000円前後でマクロレンズ、フィッシュアイレンズがラインナップされています。iPhone Xで標準カメラ以上の撮影を楽しみたい方には絶好の製品です。

  • プレミアムHDワイドレンズで撮影。標準カメラで撮影した写真(右上)と比べると、画角の広さは歴然としています

  • プレミアムHD望遠レンズで撮影。2mほと先にいた警戒心の強いリスをここまで引き寄せられます

  • 右がCPLフィルターで反射を抑えた写真です。反射を抑えることで様々な表現が可能となります