宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月2日、内之浦宇宙観測所から、超小型衛星「TRICOM-1R」を搭載したSS-520ロケット5号機を打ち上げた。
SS-520 5号機は、全長9.54m、直径0.52mの3段式ロケットで、今回TRICOM-1Rを予定通りの軌道に投入することに成功すれば、世界最小クラスの衛星打ち上げロケットとなる。
またTRICOM-1Rは、東京大学(中須賀・船瀬研究室)が開発した大きさ116mm×116mm×346mmの小型衛星。打ち上げ後には、地上の小型端末から送られるデータを地上局の上空を通過するときに転送する「Store & Forward」ミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像ミッションなどを行う予定だ。
ロケットは打ち上げ後、1段モータ燃焼、ノーズコーン分離、1段モータ分離、ラムライン制御、ラムライン制御部分離、2段モータ点火、2段モータ分離、3段モータ点火を経て、打ち上げの7分30秒後にTRICOM-1Rを分離する予定となっている。
なおJAXAは、今回の打ち上げに関する記者会見をこのあと実施する予定であり、弊誌でも引き続きその模様をお伝えしていくので、そちらもご注目いただきたい。