フィットネスエリア

肝心のフィットネスエリアはどうか。そこは単にトレーニング器具が置かれているだけではない。

茂氏が強調するのは「居心地の良い空間」だ。入口ではアロマが香り、トレーニングエリアではアップビートなオリジナルの音楽が流れる。シャワールームも完備されており、女性向けにパウダールームも設置されている。有料オプションになるが、冷温タオルも常備し、運動前後のリフレッシュも行なえる。専用フリーWi-Fiも用意され、インターネット接続環境もある。

  • ランニングマシン

  • バーベルも

  • リストバンドで入退館やロッカーの開閉ほか冷温タオルの取り出しも

  • シャワールーム

このほか、専用アプリも用意。マシンの使い方をアニメーションで紹介し、誰でも手軽にトレーニングが行なえるように配慮した。さらにアプリではファミリーマートで使えるクーポンが使えたり、パーソナルトレーナーの予約機能も備えている。

店舗の取り組みも見逃せない。何もしなくとも売上は上がるが、フィットネス利用者の利用を見込んで、多数の関連商品を販売したい考えだ。たとえば、プロテインを初め、アンダーウェアやアロマなど。1号店となる東京都大田区の大田長原店では、スポーツ・健康・美を意識した約170アイテムを取り揃えているという。

  • 店舗ではトレーニングに必要なものを多数揃える

  • アンダーウェアも販売

ファミリーマートは、まず直営店となる1号店で検証を重ねて行く考えだ。どれだけの会員が獲得できるのか、また、加盟店の応募に向けて諸条件をどうするかといったパッケージングも含めて精査していく。目指すは5年で300店舗。人の集まる駅近がもっともマッチしそうだが、果たしてどこまで広まるだろうか。