VAIOは1月18日、13インチクラムシェル型ノートPC「VAIO S13」の2018年1月発売モデルを発表した。発売開始日および最速お届け日は1月26日。VAIOとソニーマーケティングの通販サイトでカスタマイズモデルが、全国量販店で標準仕様モデルが販売される。価格は税別151,800円から。

2018年1月発売モデルは「リフレッシュモデル」と位置付けられており、基本的なデザイン、構造は変わらないが、Intelの第8世代CPU(Kaby Lake R)が採用され、その性能を最大限に引き出すために「VAIO TruePerformance」と名付けられた独自チューニングが施されている。また従来モデルユーザーからの「VAIOらしいプレミアム感がほしい」という声に応え、全体を黒一色で統一した「ALL BLACK EDITION」が用意された。

今回VAIOより実機を借用したので、独自チューニングの内容や細かな変更点、外観の写真を紹介していこう。なお、試用機でベンチマークを試した際、一部で上手く動かない箇所があったため、本機のパフォーマンスについては別途お伝えしたい。

  • 「VAIO S13」151,800円~(※個人向けカスタマイズモデル、税別)

VAIO S13のカスタマイズモデルは、OS、カラー、CPU、メモリ、ストレージの種類と、LTE・指紋認証・英語キーボード・TPM(セキュリティーチップ)・オフィスの搭載・非搭載を選択可能だ。今回新たに選択可能になった第8世代CPUは「Core i7-8550U」と「Core i5-8250U」。VAIO TruePerformanceはこのふたつのCPUにのみ適用されている。

■選択可能なCPU、メモリ、ストレージ
CPU Core i7-8550U、Core i7-7500U、Core i5-8250U、Core i5-7200U、Core i3-7100U、Celeron 3865U
メモリ 16GB、8GB、4GB
ストレージ 第三世代ハイスピードプロSSD(PCIe)約1TB、第三世代ハイスピードプロSSD(PCIe)約512GB、第三世代ハイスピードSSD(PCIe)約256GB、暗号化機能付きSSD(OPAL2.0準拠)約256GB、SSD(SATA)約256GB、暗号化機能付きSSD(OPAL2.0準拠)約128GB、SSD(SATA)約128GB

標準パフォーマンスが上がる「VAIO TruePerformance」

VAIO TruePerformanceは、「インテル・ターボ・ブースト・テクノロジー」を長時間、高いパフォーマンスで継続的に動作可能にするためのVAIO独自のチューニング技術。具体的には、インテル・ターボ・ブースト・テクノロジーに対応するための電源強化、CPUパッケージパワーのリミット値の調整、放熱用ヒートパイプの熱輸送力の向上(33%)、放熱用フィンの熱交換率の向上(10%)、ファン回転数テーブルのチューニングによる放熱能力の向上などが施されている。

  • 右が新規に開発された放熱用ヒートパイプ。材質を変更することなどにより熱輸送力が33%向上している

  • これはVAIO TruePerformanceのコンセプト図。チューニングにより、持続可能パフォーマンスが通常時から底上げされることにより、継続的に高い処理性能が発揮される

VAIOによればVAIO TruePerformanceを適用したことにより、適用前と比較してCore i7-8550Uで13%、Core i5-8250Uで11%の性能向上を実現したとのことだ。