まず、h.ear goの電源をオンにして、Google Homeスピーカーをセットアップした時と同じようにスマホの「Home」アプリを起動すると、同じホームネットワークにセットアップしてあるh.ear goがChromecast built-in対応のデバイスとして認識される。

リビングに置いたGoogle Homeを「ファミリールームのスピーカー」と命名したとして、SRS-HG1の方には「キッチンのスピーカー」といった具合に、あとで識別できるよう、別の名前をアプリ上で付けておく。

ファミリールーム=リビングで活躍するわが家のGoogle Home

ここまでのセットアップが完了すれば、リビングルームに置いてあるGoogle Homeに向かって「OK Google、キッチンのスピーカーでSpotifyからマイケル・ジャクソンを再生して」といった感じでコマンドを投げれば、少し間を置いてからh.ear goでリクエストした音楽を再生してくれる。

キッチンにはソニーのワイヤレススピーカー「h.ear go/SRS-HG1」をセットアップ

2台のスピーカーを同時に操作、大人数で聞きたい時に◎

Homeアプリから「グループ」を作成して、2台のスピーカーをグループに登録しておけば、ふたつのスピーカーで同じ音源を同時にストリーミング再生できるようにもなる。

ホームパーティーの時にふたつの部屋で同じ曲をかけながらみんなでシェアできるよね、なんてことを人付き合いが苦手な筆者が言っても説得力ゼロなのだが、実際にキッチンで洗い物をしながらリビングで過ごす家族と一緒に音楽を聴きたい時に、バッテリー内蔵で色んな場所に持ち歩けるh.ear goの使い勝手が大変よかった。

Google Homeは電源供給するためにACアダプターをつながなければならないので、どこにでも気軽に持ち運ぶというわけにはいかない。

「キッチンのスピーカー」としてGoogle Homeから再生したい曲を音声でリクエスト、キッチンで再生できる。h.ear goのいい音で楽しめるのも魅力

そして、何と言ってもh.ear goはGoogle Homeよりも音質が良い。特に中高域がクリアで見晴らしがよく、ボーカルのきめ細かい表情の変化がリアルに伝わってくる。クラシックやジャズのアコースティック楽器による演奏は、楽器の音色がより鮮やかに再現されて、とても活き活きとしたサウンドが楽しめる。

便利で楽しいGoogleアシスタントは、置き場所を取らないコンパクトモデル「Google Home Mini」で楽しみながら、音楽を聴くときはより音のいいChromecast built-in対応機器をメインに使うというスタイルもアリだと思う。

既にWi-Fi接続ができるワイヤレススピーカーを持っているという方は、手もとの製品がChromecast built-in対応のものか確認してみてほしい。Google Homeを導入後も、聴き慣れたお気に入りのサウンドをGoogleアシスタントによる音声操作と組み合わせながら楽しめるかもしれない。

h.ear goはソニーのネットワークオーディオ機器用アプリ「Music Center」からも同時に操作できる

Homeアプリからグループを作成。2台以上のスピーカーをペアリングするとひとつの音源を複数のスピーカーで同時に鳴らせる