Amazonは10月2日、音声アシスタント「Amazon Alexa」と、スマートスピーカー「Amazon Echo」について、日本でも年内に提供開始すると発表した。

「Echo」の第2世代モデル

Alexaは、Amazonによるクラウドベースの音声サービス。Alexaに話しかけると、音楽の再生、ニュースやスケジュールの読み上げ、タイマーやアラームのセット、スポーツの試合結果の確認などが行える。

EchoはAlexaを搭載したスマートスピーカーで、遠隔音声認識技術と7つのマイクアレイを採用、部屋で発せられた音声を明確に聞き取るという。スピーカーは専用ツイーターと2.5インチダウンファイアーウーファーを組み合わせており、さらにDolbyプロセッシングを採用している。

開発者向けのツールも年内に開放。まず、Alexaの「スキル」(サードパーティが追加できる独自機能)を作成する「Alexa Skills Kit (ASK)」の提供を予定している。これにより、Alexa用の新しい音声駆動型機能を、迅速かつ容易に開発できるようになる。

日本の一部パートナー企業は事前にスキルの開発を進めており、今後はNTTドコモ、クックパッド、KDDI、積水ハウス、ソフトバンク、NHK、東日本旅客鉄道、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ヤフー、リクルートホールディングスなどから、新たなスキルが提供される予定だ。

またハードウェアメーカーは、「Alexa Voice Service (AVS)」により、Alexa対応製品を開発できるようになる。具体的には、API、ハードウェア開発キット、ソフトウェア開発キット、ドキュメントなど、自社製品を迅速かつ簡単にAlexaに対応させるためのリソースを開発者に提供するという。

すでに、アンカー・ジャパン、HTC Corporation、オンキヨー、ハーマンインターナショナルなどが、AVSを活用したAlexa対応製品の日本発売を計画している。