Google HomeがフィリップスのスマートLED照明「Hue」と連携して、照明の明るさや色をGoogleアシスタントから音声でコントロールできることは既に発売後から様々なレポートで紹介されている通りだ。

同様に色んなスマート家電がGoogle Homeから動かせるようになると楽しくなってきそうなのだが、あいにくまだその兆しは見えてこない。KDDIのスマートホームサービス「au Home」もGoogle Home連携を予告しているが、こちらの船出もあともう少し待つ必要がありそうだ。

いまのところGoogle Homeと連携できるデバイスは、GoogleのHDMIアダプター「Chromecast」ぐらいしかないのかというと、実はそんなこともない。Google Homeの発売に先立って、スマートスピーカーと連携できる「Chromecast built-in」の機能を搭載するワイヤレススピーカーやAVアンプなど、オーディオメーカーから多種多様な製品が発売されているのだ。

ChromecastはGoogle Homeと連携できるデバイスのひとつ。テレビにHDMI接続してNetflix、YouTubeがスピーカーから操作できる

Google Homeと連携できるスピーカーは意外と多い

特に積極的なブランドの代表がオンキヨーとパイオニアだ。それぞれネットワーク接続の機能を持つコンポーネントの多くが、本体ソフトウェアのアップデートによりChromecast built-in対応を完了している。海外ブランドではJBLが国内で発売するワイヤレススピーカー「JBL PLAYLIST」も同機能に対応する新製品だ。

オンキヨーはChromecast対応のオーディオコンポーネントを積極的に展開するブランドのひとつ

JBLのワイヤレススピーカー「PLAYLIST」

そして実はソニーにも様々なChromecast built-in対応製品のラインナップがある。同社からは12月9日に初のGoogleアシスタントを搭載するスマートスピーカー「LF-S50G」が発売されることも決まったが、この機会に合わせてGoogleアシスタントと連携してコンテンツのストリーミングが受けられるChromecast built-in対応の製品、ならびに音楽コンテンツの再生・一時停止、ボリューム操作など、接続した機器の操作をGoogleアシスタントから行える「Works with the Google Assistant」機能に対応する製品のリストを公開した。

両方の機能をサポートするのはシステムステレオ「CMT-SX7」、「HT-NT5」「HT-ST9」など全9機種のサウンドバー/ホームシアターシステム、“h.ear go”「SRS-HG1」などワイヤレススピーカー5機種、「STR-DN1080」などAVアンプ3機種になる。Chromecast built-in機能のみサポートしているのはテレビ製品が中心で、有機ELテレビの「A1」や液晶テレビの「Z9D」「X8000E」など全17シリーズが含まれる。

では実際にChromecast built-inの機能に対応する製品が手元にあると、どんな使い方ができるのか。ワイヤレスポータブルスピーカー"h.ear go"「SRS-HG1」を借りて試してみた。