筆者は米国でAppleのマップアプリを利用して日々の移動をこなしてきたが、交通機関への対応が進むなど、地図の機能そのものがGoogleマップに追いついてきたことを実感している。加えて、運転中のナビゲーションについても、iOS 11で機能が向上している。
まず、ナビゲーション中に便利なのが、車線表示だ。こちらもGoogleマップでは実現していた機能だが、経路案内に応じて、自分がどの車線にいれば良いのかを提案してくれる仕組みだ。この機能は米国と中国で対応している。
米国の高速道路は5車線という車線数の多い道も珍しくない。そして、分岐する際、右側2車線がまるごと分岐するというパターンも存在する。そのため、本線を走っていたかったのにいつの間にか分岐する車線に変わっている、ということも少なくないのだ。
iOS 11では、経路に応じてどの車線にいれば良いのか、という表示が追加されたため、2つ目の出口で出るために、左から2車線目を走行すべき、といった複雑な分岐も正確にこなせるようになったのだ。
また、これは厳密には地図の機能ではないが、運転中に自動的に通知をオフにする機能が搭載された。ただ、この機能は「運転中モード」などとして成立しているわけではなく、既に搭載されていた夜間自動的に通知をオフにする「おやすみモード」の拡張として実装されている。この機能はコントロールセンターからおやすみモードのアイコンをタップして同じ機能を呼び出すこともできるが、加速度センサーを利用して、あるいはBluetooth接続を検知して自動的におやすみモードをONにすることもできる。