カシオ計算機の耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」が登場したのは1983年。そこから数えて約34年となる2017年8月末、G-SHOCKの世界累計出荷が1億個を突破した。
初代モデル「DW-5000C」のスクエアデザインを受け継ぐ「DW-5000」シリーズと「GW-5000」シリーズは、今でも現行ラインナップの人気モデルだ。2017年9月時点では、世界138カ国でG-SHOCKが販売され、現行ラインナップはカラーバリエーションを含めて約500モデルにもおよぶ。歴代のモデル数は、実に約3,200モデルを数える。
ちなみにもっとも高価なG-SHOCKは、800,000円(税別)。2017年3月にスイスのバーゼルで開催された、ウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2017」において、世界限定500本の特別仕様モデルとして登場した「MRG-G2000HT」だ。
8月31日には、日本国内の製造拠点である山形カシオにて、累計出荷1億個を記念した式典が開かれた。山形カシオでは、主にプレミアム系の時計を生産しており、高い技術を持った人しか携われない組み立てラインを設けている。G-SHOCKでいえば、最高峰となるMR-Gシリーズなどだ。山形カシオで生産されたカシオの時計には、「Premium Production Line Yamagata JAPAN」が冠せられる。
以下、カシオのプレスリリースから一部を抜粋して、G-SHOCKの主な歴史とマイルストーン・モデルを紹介しよう。
発売年 | 機種名 | 特徴 |
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1983年 | DW-5000C | 耐衝撃腕ウオッチ「G-SHOCK」の初代モデル |
1985年 | DW-5500 | 防塵・防泥構造を実現した角型モデル |
1987年 | DW-5600 | DW-5000の角型フォルムを継承したベストセラーモデル |
1989年 | AW-500 | アナログとデジタルを採用したコンビネーションモデル |
1990年 | DW-5900/DW-6000 | 新フェイスデザインを採用した日本初のヒットモデル |
1992年 | DW-6100 | 温度計を装備したセンサー搭載モデル |
1993年 | DW-6300 | 200m潜水用防水機能を搭載した初代フロッグマン |
1994年 | 国際イルカ・クジラ会議 記念モデル |
最初の環境活動協賛モデル |
1996年 | G Presents Lover's Collection |
G-SHOCKとBABY-Gを組み合わせたペアウオッチ |
1996年 | MRG-1 | 「MR-G」シリーズの1号機 |
1996年 | MRG-100 | フルメタルで耐衝撃構造を実現 |
1998年 | DW-9300 | G-SHOCKで初めてソーラー駆動システム 「タフソーラー」を搭載 |
2000年 | GW-100 | G-SHOCKで初めて電波受信機能を搭載 |
2002年 | GW-300 | G-SHOCKで初めて電波ソーラー機能を搭載 |
2008年 | GW-9200 | 世界6局の標準電波に対応した「マルチバンド6」を搭載 |
2008年 | GS-1200 | 薄型アナログ電波ソーラームーブメント 「タフムーブメント」搭載 |
2010年 | GW-3000 | 耐遠心重力性能を備えたパイロット仕様モデル |
2012年 | GW-4000 | 耐衝撃、耐遠心重力、耐振動性能を備えた 「TRIPLE G RESIST」を搭載 |
2012年 | GB-6900 | スマートフォンとの連携機能を搭載 |
2012年 | GW-A1000 | 多彩な機能をスムーズに操作できるシステム 「Smart Access」を搭載 |
2014年 | GPW-1000 | GPS電波受信機能と世界6局の標準電波受信機能を搭載 |
2017年 | GPW-2000 | 標準電波とGPS衛星電波の受信に加え、タイムサーバー接続ができる 「Connected エンジン 3-way」を搭載 |