目指そう、まず手持ちで1秒

では「夜間撮影」モードから実践してみよう。このモードは基本的に1秒以上のシャッター速度になりがちで、スマホ用のミニ三脚があると都合がいい。ただ常時三脚を準備するというのも面倒なので、手持ちでの撮影例を見ていこう。なお「夜景撮影」は「マニュアル」と似ている部分が多いため「マニュアル」で撮影する場合の参考にもなるだろう。

「夜景撮影」では、シャッター速度とISO感度を任意に設定できる。多少、ノイズが出てもいいのなら、ISOはオートのままにして、シャッター速度を手動で設定してみよう。HUAWEI P10 Plusには光学手ぶれ補正機能があるため、しっかりと構えていればシャッター速度1/5秒あたりまでの打率は高い。気合いを入れずに持った場合でも、1/30秒で問題のない写真が多い。

「マニュアル」で撮影する場合は、ホワイトバランスを2800K~3200Kあたりにすると、それっぽい色になるため、「夜景撮影」でなんとなく設定方法を覚えたら「マニュアル」モードで撮るのもいい。

セミナーで紹介された「ブレないコツ」。補足しておくと「息を止めてみる」は「力まないで息を止めてみる」のほうが成功率は高くなる。また思いっきりゆっくりと腹式で息を吐きながら撮るのも効果的だ

これは、シャッター速度1秒で撮った写真。まず、このシャッター速度を目安にしたい。ポイントは画面を見ずに、肉眼の視野で真正面の1点を見続けること。シャッターが開いている間、画面が静止するため、画面を見たままだとブレてしまう

厳密には手持ちではないが、胸板にHUAWEI P10 Plusを押しつけての撮影もアリ。2秒以上のシーンで効果的だ。ディスプレイ面をべったり押しつけても、ボリュームボタンや音声シャッター、タイマーで撮影ができるため、あまり支障はない (見た目は盛大に怪しいが)。胸で都合が悪い場合は、HUAWEI P10 PlusのUSB Type-C端子がある側を肩口あたりに押しつけるのもいい。そのときはシャッターボタンやボリュームボタンが押しにくいので、音声シャッターがオススメだ。

胸板押しつけ方式でシャッター速度5秒。15回トライしてようやく成功したので、3秒を上限としたほうがいいだろう。もちろん、ほどよい壁面を見つけたならば、胸板よりも壁面を活用したい

ISO感度を手動設定するなら、ISO800までを目安にするといいだろう。以下のチェックのように、ディティールやノイズに差は生じているが、HUAWEI P10 Plus本体で見たり、SNSにアップロードするのが前提であれば、気になりにくいレベルだ。低速シャッターではどうしてもブレてしまうときに試してみよう。

左上からISO100/200/400/80/1600。ISO1600はやや厳しいが、ノイズまみれでもなく、のっぺりしまくりでもないので、状況次第では選択していい

街中は意外と明るいためISO感度は低めでもいい。構え方がしっかりできていれば、片手持ち1秒も余裕のハズ