月額料金を払うと、配信されている音源がすべて聴き放題になる定額制音楽配信サービス。このたび、マイナビニュース会員に向け定額制音楽配信サービスに関するインターネットアンケートを実施した。ここではアンケートの結果を報告しながら、マイナビニュース会員が定額制音楽配信サービスをどのように受け止めているのか、活用スタイルも含めて読み解いてみたい。

定額制の音楽配信サービスを使っていますか

「定額制の音楽配信サービスを使っていますか」という質問に対しては、「はい」が33%だったのに対して、「いいえ」が67%と上回った。なお「はい」と答えた回答の中には有料・無料サービス、両方のユーザーが含まれている。とはいえ、昨今発表されている同じテーマのアンケート調査結果に比べると、今回のアンケート調査では定額制音楽配信サービスを利用している回答者の比率は高いと言えそうだ。

定額制音楽配信サービスを「使わない理由」

回答全体の男女比は男性が64%、女性が36%の内訳になる。定額制音楽配信サービスの利用について「いいえ」(使っていない)と答えた回答者の年齢分布は40代が最も多く35%に上る。以降は50代が30%、30代が27%、20代が8%というかたちで続く。

定額制音楽配信サービスを使っていないと答えた回答者にその理由を訊ねたところ、「値段が高い」との回答が最も多く44%、続いて「定額制音楽配信サービス以外の方法で音楽を聴いている (CD、ラジオ、YouTubeなど)」という回答が38%を占めた。

定額制の音楽配信サービスを使っていない理由を教えてください (複数回答可)

定額制音楽配信サービスについてよく知らないという回答も多くあったことから、少しずつ定着してきたように思われた音楽配信サービスの認知拡大も、まだこれからであることが見えてくる。また、サービスを試してみたものの、聴きたい曲がそろっていないことを理由に継続を止めたという回答も11%に上った。その他の理由として「使っているオーディオ機器にインターネット接続機能がない」「スマホの通信料が不安」などの声もあった。

「Apple Music」と「Amazon Prime Music」が人気

今回のアンケートでは、国内で提供されている定額制音楽配信サービスの中から、比較的利用者が多いと思われるものを回答項目として揃え、その中から現在利用しているサービスを回答してもらった。

なお定額制音楽配信サービスの利用について「はい」と答えた回答者の男女比は男性が59%、女性が41%。年齢分布は30代が最も多く36%となり、続いて40代が27%、50代と20代が残りの比率をほぼ均等に分け合った。

使っている定額制の音楽配信サービスを教えてください (複数回答可)

利用者の多かったサービスはトップが「Apple Music」で30%。これに25%を獲得した「Amazon Prime Music」、21%の「LINE MUSIC」、19%の「Google Play Music」、15%の「dヒッツ」が続く。国内でいち早く定額制音楽サービスをスタートした「AWA」は9.3%、2016年秋に満を持して日本市場に参入した「Spotify」の利用者は6.8%だった。

さらに、各サービスを利用し「満足できている点」と「不満に感じる点」を自由回答で記述してもらった。次のページからは、上位のApple Musicから順に、回答内容の傾向を紹介しよう。