NTTドコモは5月24日、2017年夏期に発売する新端末および新サービスの発表会を開催。「Xperia XZ Premium」や「Galaxy S8+」など、新端末9モデルに加え、さまざまなサービスも発表された。「ドコモ2017夏新製品、全9モデルと新サービスを一挙解説! 前編」では、夏の新端末をまとめて紹介。後編では、新しいサービスを中心に紹介していこう。

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コミュニケーション向けサービスを拡充

まずコミュニケーション関連の機能として、通話時に耳に端末を当てるだけで通話がスタートする「スグ電」が改良され、終話時に「さようなら」などというキーワードを言ってから耳から端末を話すと通話が切れる「音声終話機能」に対応(対応端末のみ)。また、留守番電話サービスが改良され、伝言メッセージをテキスト化して読めるようになった「みえる留守電」も開始する(Android 5.0以上を搭載した端末に対応)。

今回の新製品のうち、arrows BeとDisney Mobileを除く6モデルで利用可能。会話終了時のキーワードは標準語以外に、「ほなな」や「したっけ」といった各地の方言にも対応している

留守電サービス用アプリがスピーチトゥテキストに対応。満員電車の中や会議中などでも声を出さずに留守電の内容を確認できる

また、スタートアップ企業と提携し、子どもがいる共働き世帯のコミュニケーションを促進するスマートディスプレイ「petoco」が今夏発売予定として紹介された。いわゆるスマートスピーカー製品とも一部重なる部分がある、ユニークな端末になりそうだ。

音声操作で動作する「peteco」。スマートフォンからのメッセージを読み上げたり、直接ビデオチャットも可能だ。本体にプロジェクターを内蔵しており、ケースの内側から照らし出すことで、顔を表示したり、ビデオチャットのイメージを映し出せる

dポイントを中心にライフスタイルの充実にもチャレンジ

ライフスタイル向けのサービスとしては、主にシニア層を中心に、ワンコインでさまざまな優待サービスを提供する「dエンジョイパス」アルバイトや転職、スマホワークを探せる「dジョブ」がスタートする。

  • dエンジョイパス(月額500円)

シニア向けに簡単に使えるUIも特徴的。個人的には2017年6月に終了する、同種のサービス「すきじかん」と統合してほしい

月額500円でさまざまなジャンルの割引や優待が受けられるサービス。シンプルかつ大きめのUIを多用したサイトデザインも、シニア向けを強く意識したものだ。ニュースリリースを中心に「55歳以上のシニア世代を対象」という文言が先走っており、シニア向け専用サービスと誤解されがちだが、実は利用に年齢制限はないという。

ドコモとしてはシニア世代の利用者が約半数を占めること、こうした世代に向けてアピールするためにを考慮してこのような表現になったということだが、レジャー施設やレストランの割引などは小さい子供のいる若い世代の世帯でも役に立つはず。今後のコンテンツの拡充も含めて個人的に注目したいサービスだ。

  • dジョブ(利用無料)

スマートフォンで簡単に仕事探しできるようにUIも練りこまれている

求人情報アグリゲーションサービスを手がける株式会社じげんと提携したサービスで、複数のアルバイトや転職情報サイトの情報をまとめて一箇所で検索できるほか、スマートフォンやPCで自宅などで実行できる仕事(ケータイワーク)の募集も行なっている。ケータイワークの場合、数分で終わるアンケート的なものから、レビューや撮影といったものまで内容は様々で、謝礼はdポイントなどで支払われる。

ケータイワークは手軽な内職・アルバイトとして人気を集めそうだが、一方でドコモユーザーだけでも相当な数になるため、人気のあるワークは応募している間に、たちまち募集終了してしまいそうだ。

dポイント支払い対応店が拡大

このほか、dポイントやdケータイ払いプラスに対応する新規加盟店として30社/21社・22サイトが追加され、発表時点でdポイントが利用できる店舗数は25,900件に到達することが明らかになった(10月をめどに3万件を超える見込み)。

dポイントについては海外での利用も徐々に広がって来ており、今回はグアムの5社・13店舗でdポイントの利用・貯蓄が可能になったことが発表された。グアムではこのほか、dアカウントで滞在中のWi-Fiが無料で利用できるようになるといったサービスも提供される。また、Amazon.co.jpでの支払いがドコモのケータイ料金と一緒に支払えるようになったことも明らかにされた。