AI優先は、私たちの生活にどのような変化をもたらすのか。すでに現実になっているのが自然言語によるデジタルアシスタントとのやり取りである。PC時代のキーボード&マウスからモバイルでマルチタッチが普及し、Google Homeのようなスマートスピーカーで音声にインターフェイスが広がっている。そして、次はビジョンである。話し言葉、画像や動画の内容をAIが認識する精度が高まることで、「話す/聞く」「見せる/見る」といった手軽な方法で、私たちはAIやサービスとインタラクトできるようになる。
最初の発表は「Google Lens」だった。モバイルデバイスのカメラでキャプチャしたビジュアルをAIが解析し、画像や映像に基づいたアシスタントをGoogle Assistantが提供する。AR(拡張現実)を取り込んだGoogle Assistantと呼べるようなサービスだ。たとえば、プリセットの長い文字列を入力しなければならないワイヤレスルーターの接続設定。Google Lensでルーターに貼られたバーコードを撮影すると、AIが機種を認識してGoogle Assistantが自動的に設定を完了させるということが可能になる。