パナソニックは5月10日、4K HDR対応の有機ELテレビ「VIERA EZ950」を発表した。発売は6月16日。価格はオープンで、推定市場価格は65V型の「TH-65EZ950」が800,000円前後、55V型の「TH-55EZ950」が500,000円前後。

実際の「TH-65EZ950」

EZ950は、同時発表のフラッグシップ「EZ1000」に次ぐクラスの有機ELテレビだ。EZ1000と同様に、輝度を忠実に調整する映像技術「ヘキサクロマドライブPLUS」を採用し、高画質を実現。また、パナソニック独自のチューニングを施すことで、暗いシーンでも滑らかで豊かな階調表現を可能にしている。

独自開発の測色ツールを使い、測定と調整を繰り返し行うことで、色を細部まで忠実に再現。さらに、輝度による色の誤差を最小限に抑えるシュミレーションを繰り返し、色のズレを補正、業務用マスターモニターに近い色再現を目指した。

BT.2020での色再現には、業務用マスターモニターにも使われている3D-LUT (ルックアップテーブル)補正を採用。有機ELテレビ用に変換精度をチューニングすることで忠実な発色を目指した。また、視認性を高める特殊フィルターを施し、黒色のさらなる引き締めと反射による映り込み防止をはかっている。

TH-65EZ950

背面。端子はカバーで隠せる

サウンド面では、大容量のスピーカーボックスと、最大出力40Wのアンプを組み合わせた「ダイナミックサウンドシステム」を採用。ウーファーには4基のパッシブラジエーターを装備しており、豊かな低域を楽しめるという。また、振動板の材質を強化することで、キレのあるサウンドを実現している。

新たなスマート視聴機能「アレコレチャンネル」を採用。放送中のテレビ番組、録画番組、有料動画、無料動画、キーワード検索などをひとつの画面で一覧表示し、各コンテンツをワンクリックで呼び出せる。全自動DIGAとの親和性も上がっており、放送済みの番組も表示する「過去未来番組表」も利用可能だ。

地上/BS/110度CSチューナーを3基搭載。放送番組を視聴しながら、2つの裏番組を接続したUSB HDDに録画できる。インターネット動画は、Netflix、DAZN、Amazonビデオ、dTV、ビデオパス、YouTube、アクトビラ、ひかりTVなどに対応。端子は、HDMI×4、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン/イヤホン×1、有線LAN×1、SDカードスロット×1、USB×3を装備している。