関西電力と協力し、IoTプラットフォームを提供

IoT市場にCPUを売り込むために、インテルが目指しているのが「プラットフォーム」の提供だ。たとえばIoTにより家庭内に安全や便利をもたらす「スマートホーム」のために、さまざまな規格の製品が家庭内に入ってくると面倒なことになる。

そこで、最初に共通のプラットフォームを構築し、その上で多くのデバイスやサービスを連携させるというのがインテルの狙いだ。その中心には「ホームゲートウェイ」デバイスが位置しており、ここに蓄積した家庭内のデータをサービス事業者に提供するというモデルを提唱する。

インテルによるスマートホームの構想

今回は、その実証実験として関西電力との提携を発表した。2018年3月まで、関西の100世帯に対して「ホームゲートウェイ」と「環境センサー」を提供することでデータを収集。それに基づいて、ヘルスケアや教育などさまざまなサービスを提供していくという実験になる。

関西電力と協力して実証実験を開始

「環境センサー」は温度や湿度、CO2、地震センサーなどを備えており、宅内のコンセントに差し込むだけで利用できる。そこから収集したデータをゲートウェイデバイスに蓄積していく仕組みだ。これらはインテルとクアルコムが参加する「OCF」(Open Connectivity Foundation)規格に準拠しており、将来的にはOCF対応デバイスと広く接続する可能性も秘めている。

環境センサー(左)とゲートウェイデバイス(右)