東京・銀座の「ソニービル」では、2月22日から「It's a SONY展 Part-2」がスタートした。2016年11月に始まったPart-1に続く催しで、ソニーの歴史に焦点を当てていたPart-1に対して、Part-2ではソニービルの未来がテーマとなる。開催期間はソニービルの営業が終了する2017年3月31日まで、営業時間は11時から19時まで、入場は無料。2月21日には、報道関係者向けに内覧会が開催された。

東京 銀座のソニービル(東京都中央区銀座5-3-1)では、2月22日から「It's a SONY展 Part-2」が開催される

2018年の夏にはソニーパークが完成

銀座を象徴する建物として50年もの間、人々に親しまれた「ソニービル」だが、2022年に「新ソニービル」を開業するにあたり一時閉館する。ソニーは2018年夏から2020年秋までの2年間、同ビルの跡地に「街に開かれた施設」をコンセプトにした「ソニーパーク」を設置する考えだ。今回のIt's a SONY展 Part-2、最初の展示物は、この「銀座ソニーパークプロジェクト」の概要を説明するパネルや、完成後の建築模型となっている。

ソニービルの跡地には、2018年夏から2020年秋までソニーパークができる。ビルの取り壊し後も、地下のテナントは営業を続けるという

心が和むウォールアート

2階から4階までの内部壁面には、大規模なウォールアートを設置。イラストレーターの黒地秀行氏による作品で、横幅が約120m、標高差が約9mという大規模なキャンパスに、架空の都会の街並みが描かれている。

担当者によれば、It's a SONY展 Part-2開催中の営業時間内にも、作品は描き続けられる予定。黒地氏が描く様子を、来場者が間近で見学できる機会もあるという。黒地氏のイラストは温かみを感じさせ、見ているだけで心が和むようだった。ウォールアートには、懐かしのソニー製品、有名なアーティスト、誰もが知っている建物なども描かれている。来場者の話題を喚起することだろう。

2階から4階までの内部壁面には、イラストレーターの黒地秀行氏(右)による大規模なウォールアートが設置されている

温かみを感じさせる作風が特徴(左)。懐かしのソニー製品を使っている人や、有名なアーティスト、誰もが知っている建物なども描かれている(右)

作品はプロジェクションマッピングによって、青空や夕暮れ、人や動物の動きなどを演出する。ウォールアートに描かれているソニービルには英数字が併記され、これらのキーワードをつなぎ合わせると、とあるメッセージが完成する。完成させた人には、オリジナルステッカーがプレゼントされる趣向だ。

プロジェクションマッピングが青空や夕暮れ、人や動物の動きなどを演出(左)。隠されているキーワードを探しながらウォールアートを巡るのも楽しみ方のひとつ(右)